幼児期はスポーツでも体操教室でもなく「〇〇遊び」をさせる!
突然ですが皆さん運動得意ですか?
私はめちゃくちゃ苦手です。
なんならもう、嫌いの領域に入ってます。
走るのも歩くのも泳ぐのも飛ぶのも投げるのも蹴るのも鉄棒も
全部嫌いです。
あと汗かくのも疲れるのも嫌いです(どクズ)
昔友達にユニバいこって言われた時も
(パーク内を)歩くのがしんどい
という理由で断って以来、
10年以上行ってないのでハリーポッターのアトラクション未だに見たことない。
ハリポタファンなのに。
なんで嫌いかというと、ズバリ苦手だから!!
それ以上でも以下でもない。
運動嫌いな人は分かってもらえると思うんですけど、
運動嫌い(苦手)なのってめちゃくちゃ生きるの辛くないですか?
だって小中高合わせて12年間、体育の授業+マラソン大会+体育祭、と
強制的に運動させられる機会がこんなにもあるわけですよ。
小学生に至っては休み時間まで運動場に出て遊ぼうとする始末ですからね。
昼休みのドッジは断っても地獄、参加しても地獄
今思うと、「別に運動できなくても他の事伸ばせばいいやん」
って思うんですけど、当時は結構キツかったですね。
ただ大人になって子育てしてると、
体力がないと精神的にも疲れやすい
ということを嫌でも実感しています。
息する以外何もしたくない(よくある)
今回は、
我が子を運動嫌いにさせない為、
そして運動能力を高める為に
幼児期と運動の真実について色々調べてみました。
幼児の運動能力・ヤバい現状
子供の運動能力は1980年代をピークに下がり続けているのですが、
それに加えて現在では新型コロナが理由で様々な機会が奪われ、
幼児の体力低下に拍車をかけていることが
島根大地域包括ケア教育研究センターの調査で分かりました。
特に3~5歳児全ての年代において
投てき(手を使って物を遠くへ投げること)で低下が目立つようです。
ので、これは非常に由々しき事態ですね。
プレ・ゴールデンエイジ
有名なスキャモンの発育曲線によれば
3~8歳のこの時期に、子供の運動神経発達は著しく成長する!
この期間をプレ・ゴールデンエイジと呼ぶそうです。
まさに運動能力のボーナス期間!!
これを逃さぬ手はない
※但しこの期間に関しては結構曖昧で、
3~9歳と言っているところもあれば
3~6歳、論文によっては5~8歳とっているところもあって、なんかまぁその辺です。
決して運動の臨界期(この時期を逃すといくらやっても伸びない期間)などではないのでご安心下さい。
ちなみにそれ以降、9~12歳までは「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、
この期間も大切と言われています。
が、様々な文献を読んでいると微妙に信憑性に欠けるので割愛します。
個人的には12歳を過ぎても運動能力は高める事ができるという説が有力かと思います。
プレ・ゴールデンエイジに何をするべきなのか?
北海道教育大学の開発した「KIDSラダー」というものが
幼児の運動発達、
特に
・素早く動作を切り替えられる変換能力
・バランス能力の向上
に効果があったそうです。
自宅で簡単に再現できそうなのでご紹介します!
・マスキングテープ
・ラップの芯やトイレットペーパーの芯をつなぎ合わせたような棒状のもの4本、それ以上あればなおよし。
【やり方】
マスキングテープを
幅30㎝・長さ1m50㎝・1マス30×35が4マス
区切りにして床に貼る。
そして区切りに棒状のものを配置。
こんな感じです。
今回家にあるもので作ろうと、
・ラップの芯
・アルミホイルの芯
・トイレットペーパーの芯
それぞれ置いてみました。
サイズ的にはラップの芯が一番しっくりきた
スペースに余裕があれば(うちはない)
テープをいくつか作って
・L字とか
・T字とか
と組み合わせればなお良いそうです。(絵のクオリティはスルーして下さい)
これをケンケンしたり、ジャンプしたり、カニ歩きしたり、
棒を踏まないように走ってごらん
などとひたすら往復!
家で過ごさないといけない雨の日など良さそうですね。
やっぱりこれ「外遊び」
もう何やかんや一番はこれですよ
外遊び。
こちらの本、
【世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる ・著者橋井健司 】
によると、
殺人的暑さで遊具なんて熱すぎて触れたもんじゃない。
我々が子供時代に過ごしていたあの夏はもう二度とないんだ……
ざわわ……ざわわ……
幼児期にすべきことは「スポーツ」ではない
文科省の調べによると、
就学前に運動を多くしていた子のほうがそうではない子に比べて
その後も継続して体力や運動能力が高いという調査結果がある!
私が運動神経を良くしようと思ったら、5歳くらいから人生やり直す必要がありますね
また同調べによると
小学校入学以降、体力・運動能力が高い
幼児期は特定のスポーツをさせ技術向上に力を入れるよりも
色んな動きを習得するほうが運動発達を促す!!
一番大切なのは遊びと運動を紐づける事で
幼児期に必要なのはスポーツとしての運動ではない
運動に力を入れている園を選ぶべき?
ここで思うのが
やっぱり幼稚園は運動系に力を入れてる園を選ぶべき?
ちょっと待った!!
そう単純な話でもないようです
東京学芸大学が発表した論文によれば
2002年に全国的に行われた幼児の運動に関しての調査では
運動に力を入れている園(1週間に3日以上かつ、2種類以上の運動)
よりも、
運動指導を全くしていない自由志向の園の子のほうが運動能力が高かった。
なぜなのか?
そこには、
という仮説が立てられる。
なぜなら運動能力を向上させるのに必要なのは経験と質。
園での運動指導は、基本的に集団で一斉に行われる事が多いので、
特定の生徒を注意したり、順番待ちしたり、説明したり……
という時間に割かれて個々の運動時間はそれほど多くないのではないのではないか。
と言われています。
それを裏付けるように、一斉保育と自由遊び保育の運動量を比べた結果、
自由遊び保育のほうが運動量が多かったという結果もあります。
また
上記の運動指導を行っている園の半数以上が体育専門の指導者に任せているようなのですが
そりゃ専門の指導者のほうがいいのでは?
と思いがちです。
しかしその内容は
特定の運動の技術を向上させることを目的としている、
幼児の運動発達からすると効果が低い方法である場合が多い。
もちろん全ての園や子どもがそうではないですが、その傾向が強いという研究結果です。
おすすめのスポーツ教室
ビーマスポーツってご存じですか?
(公式サイトから画像お借りしました)
早稲田大学教授陣と共同開発されたスポーツ教室なんですけど、
このビーマスポーツがまさに、
を目的としている、エビデンスに基づいたスポーツ教室なのです。
・7種類以上のスポーツを総合的に実施
・非認知能力を重視
・レッスンの成果を半年に一回、数値化!(感覚ではない)
・全国に教室がある
我が息子も来年から通わせる予定です
サイト貼っておきますので興味のある方は是非見てみて下さい。
まとめ
親が
この子は絶対オリンピック選手に育てるんだ!
という特定のスポーツへの相当な信念がない限り、
幼児期から何かのスポーツさせるよりも
まんべんなく色んな動きを習得したほうが良さそうです。
一番大切なのは、
本人が楽しく取り組んでいるかどうか
なので、外遊びが好きな子はそのまま好きな遊びを思いっきりやって頂いて、
それだけで十分効果的な運動になっているのではないでしょうか。
問題は、
うちの子外遊びが嫌いで……
というパターン。
運動嫌いなお子様……
別にそのままでいいんじゃないでしょうか!
個人的には運動神経が悪くても生きていけるので
運動が得意な子が良い子で、苦手な子はダメ……
みたいな考え方はあまり好きではないです。
まぁ自分が苦手だからっていうのもあるんですが……。
絶対に運動神経を良くしよう!
というよりは、
出来れば良くなってくれたらいいな、
その為に今できることはあるかな
というくらいなので、室内遊びが好きで、他にやりたい事があるなら
子供の好きな事を伸ばしてあげるのが一番かなと。
ただ、やはり運動能力が高いと知能も高いと言われますし
他にもメリットは多々あるので、できないよりは出来たほうが絶対いい事は確か。
とはいえ私もこんなどうしようもない人間ですが、こうして幸せに生きてます(なんなら長生きしたいと思っている)
あと外遊びの楽しさって勝手に見い出せる子もいれば、
ある程度、親や先生が先導してあげないと見出せない子もいると思うので、
無理矢理とかでなければ積極的に外に誘う事はしていきたいかなと。
ちなみに私は自分がスポーツするのは断固拒否ですが、
甲子園とSASUKEは必ず見てます。
SASUKEの面白さは異常
山田軍団(黒虎メンバー)が完全制覇するところを見届けるまでは死ねない。
(置いときますね)
【参考文献】
・幼少期の多様な運動経験(文部科学省)
・幼稚園における健康・体力.づくりの意識と運動指導の実態.東京学芸大学紀要 総合教育科学系
・幼児期の運動や運動遊びの経験が学童期の
・子どもの生活・健康・体力に及ぼす影響(小児保健研究)
・プレゴールデンエイジにおける運動能力発達を促す「KIDSライダー」の開発 北海道教育大学
に
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