工作が苦手な人にも読んで欲しい!
我が子のクリエイティビティは家庭で育てる!
いつもブログ読んで下さりありがとうございます!
今回は、私が最近になって
これめっちゃ大事なのでは?
と思ってざわざわしている……
工作
についての見解をまとめたので、
工作が得意だよ~~~~~って方も、
全然興味ないよ~~~~~って方も
一度読んで欲しい記事になっております。
私も実は工作興味ない派でした
しかし結論から申し上げますと、
工作(美術含む)は絶対必要!!
しかしながら、文献を読んだ結果、
あ、これ学校には頼ってられねぇな
と思ったので、工作を日常生活の中にねじ込む環境についてもシェアしていきたいと思います。
特に昨今知育界で重要視されている【非認知能力】などを重視している方は
是非読んで見て下さい!
こんな事が分かります↓
●子供が工作嫌いになる大人の言動
●実際に感じた【2歳11か月息子の】工作の効果
●工作苦手なパパママはとりあえずこれをせよ!
学校での図工・美術は重視されていない
一般教科に比べ、小中学校の図工・美術の時間は現状あまりにも少ないという問題があります。
保護者や社会からはあまり重視されない教科であり、
昨今の学力主義志向から更に肩身の狭い思いをしている図工達……
つまり、
図工ってなんか役に立つんすか?(ひろゆき風に)
と思われている。
しかし、
徳島の高校からスタンフォード大へ進学した松本杏奈さんも
自身のTwitterでこう発言されています。
私は小さい頃から恐ろしいほど工作が得意なんだけど
その得意は今も色んな場所で生きてる。
機械工学のグループワークで「あぁ、それってこんな感じ?」って一瞬で小設計図作って紙で組み立てたり
別に天性の才能って訳でもなく、単純にワクワクさんが言ってたこと応用して組み合わせ続け現在に至るAnna Matsumoto / 松本杏奈 @My_Liberty_
こちらの発信は、私が「工作って実は大事なんでは?」と思うようになったきっかけでもあります
ワクワクさんに届け……!!
また、以前こちらの記事でレビューを書いた↓
NASAが幼児の創造性とイノベーティブを測ってみたテストでは
5歳児の98%は天才並みの想像力があったのに対し、
それが10歳になると30%にまで減っていた!!
さらに今の教育システムで学んだ現在の大人たちが
どれだけクリエイティブな思考力を持っているかというとわずか2%
このデータを受け、YouTubeCEOを育てたウォジスキー氏も、
学校の画一的な教育では子供本来が持つ発想力が失われてしまう!
という危機感から
子供達がいつでもそのクリエイティブさを発揮できるよう、
家に工作コーナーを設けていたのだとか。
これでもまだ、図工は必要ないと言えるでしょうか……?
図工は芸術性に通じる
ここで我が国における図工の歴史について調べました。
戦前の日本の図工教育は臨画教育が主だったという事が分かりました。
しかしその後は、子どもの個性と能力に注目する自由教育の主張が起こり
画家の山本鼎氏により「自由画教育運動」も起こります。
「もっと子供ひとりひとりの感性を自由に表現させるべきだ!」
と、訴えかけたことで、それまで子供を型にはめた画一的な教育から、
子供の関心や感動を尊重する教育が広まっていったよう。
ちなみにクレパス(クレヨン)を全国的に普及させたのもこの人!
工作の教育効果
気になるのここですよね。
工作をすることによって身に付く事・メリットをまとめました。
何事もメリットがないとやりたくないと思っている
合理主義をこじらせたアナタの参考になればと思います。(はい私です)
「機能の拡張性」になる思考力が身に付く
機能の拡張性ってなんや
出でよ、Wikipedia!!
機械やソフトウェアなどが本来もつ機能に加えて、付加的な機能を追加したり、
それらの性能をあとから向上させる事が可能であるような設計上の特徴。Wikipediaより引用
つまり自分で何かを作っていると、自然と
「こんな機能もつけてみよう」
「もっと動きやすくなるにはどうしたらいいかな?」
など、作った作品を更に向上させるような発想ができるようになる。
全ての発明の原点!
手や指先運動機能の発達
指先を動かすことの重要性
これについては指は第二の脳と言われているくらいですし、
知育ママなら挨拶レベルで知っている知識かと思います。
工作もまたしかり、目と手と頭、つまり視覚と身体、
そして脳の働きを連携させて、認知活動を拡充していくという効果があります。
協調性を育む
一人で黙々と集中して作ることももちろんとても良い事ですが、
みんなで楽しく作る事も大切だそうです。
ハサミやノリなどの物の貸し借りで社会性や協調性を学んだり、
自分とは全く違う視点から物作りを完成させるお友達を見て、
他者の感性を認める事にも繋がる!
これ↑人間性を形成する上でめっちゃ大事!
こんな研究結果も
OECD教育研究革新センターの検証によると工作には
「空間認知」
「心的イメージ力」
「推論する力」
「粘り強さ」
「問題を発見しようとする力」
「他者と異なる方法で解こうとする力」
などの向上に関係があることが証明されています。
こうなってくるともう、「学力には関係ない」とは言えないのでは。
工作嫌いの子供たち
とはいえ、工作や絵を描く事に苦手意識のある大人って少なくないですよね。
その原因のひとつとなっているのが、子供時代の大人からの心無い一言だそうです。
つまりこういうこと↓
「もう少し丁寧に形を見てごらん」、「実際にこんな形をしていないよね」から「○○くんは、発想は良いんだけどね……」などと大人からみて児童を傷つけない言葉を選んでいるつもりでも子どもたちの受け止め方は異なります。以上の言葉は実際オリエンテーションの時、図画・工作が苦手になった理由をたずねた際の学生の返答です。
引用:アートは教えられるか?~子どもへの芸術教育 PART1~ 幼児・児童教職過程の授業から見える「図画工作」が好きな子どもの育て方
大人が「そういうつもりで言ったわけじゃない」と思っても、
ごちゃごちゃ口出しされると、自分の描いたものを否定されたように感じますよね。
私も小2の時の担任に、授業で描いた絵をクラスのみんなの前で
「こんな風に描かないように~」って悪い例として掲げられたわ。
今思い返してもなかなかのクソ教師。
25年経ってこうしてブログでねちねち書かれるとか地獄。(先生お元気ですか?)
でも絵も工作もそんなに嫌いになってないのは、私が鈍かったからですかね
また、5つ上の兄は細かい絵を描くのが得意だったのですが、
宿題で書いた兄の絵を見て母が
気持ち悪い。カマキリの卵みたい(確かブロック塀みたいなのを描いた)
と言ってめちゃくちゃに落ち込ませたのを覚えています。
その後母は謝るどころか
だって本当のことやもん
とシレっと開き直っていて子供ながらに
この人最低すぎる……
と思った記憶がありました。
私息子にそんな事絶対言えないけどな。
こういうのってウケ狙いや軽いジョークで馬鹿にしてくる人もいますが、それ面白いと思ってるの言った本人だけだしな。
工作をやる際の注意点
勘違いされがちなんですが、
創造力とは、「自由に表現させておけば自然と育ってくる」という単純なものではないようです。
そもそも「創造力とは何か?」
について日本のデザイン学者で筑波大学名誉教授の高山正喜久氏がこう言っています。
前頭葉においてひとりでに湧いてくるものではなく、それまでに脳に取り入れたものがいろいろと新しい組み合わせをつくることである。
つまり、経験がなければ創造は生まれない。
何もないところからポッと生まれるものではなく、
それまでその人が見てきたもの、感じたこと全てがパーツとなって具現化されるもののよう。
ゆえに、単純に道具を用意して
はい、自由に作っていいよ
と言っても子供は戸惑うばかり。
知らないものは描けない・作れない!!
いかに経験が大事か、そして小さな創造の積み重ねが大事か、というお話です。
だからこそ、子供の頃からのちょっとした創造(工作)の機会はあればあるほど良い
まさにこれ、松本杏奈がわくわくさんを見て、真似て、培ってきたものと同じですよね。
正解は求めない
まだ慣れないうちなどは、他人の作品を鑑賞したり、見本通りに作ってみたりすることも必要です。
しかし注意点!
先入観が強いと特定の形(見本)に合わせてでしか作れなくなるので
「見本はこれだが決まった形はない」という事を事前に伝えておく
例えば、牛乳パックで貯金箱を作るといった際、
お金を入れる位置は上からでも良いし、横からでもアリ。
動物のような形でもありだし、お金を入れると何らかの仕掛けが組み込まれてるなんていうのもありだよ
などと、異なるパターンの見本を見せる(伝える)ことができれば更に◎
一番大切な事は、子供のアイデアやイメージは尊重するべきということ。
一人一人個性があって当然で、
その違いを楽しみ、認め合う教育でもある
上手い下手の基準はない!!(重要)
最後まで仕上げる
途中で飽きて投げ出さないよう、その子のキャパよりも難しいものをやらせたりはしないようにしましょう。
最後までやりきる!という経験も大切です。
手が早い子もいれば遅い子もいるのでそこは寛容に
工作苦手なパパママはこれを見よ
やっぱり親も得手不得手あると思うんですよ。
私も0から何かを作るっていう経験に乏しいのであんまり得意ではないです。
工作できない……
と思った方におすすめの参考資料(?)集めました。
わくわくさんの工作教室
やはりこの人!!
冒頭にご紹介した、スタンフォード大の松本杏奈さんも子供の頃見ていたというわくわくさんこと、久保田雅人さん!!
私もわくわくさん世代だから、わくわくさんの魅力めちゃくちゃ分かります
子供の頃、わくわくさんが楽しそうに作ってるの見てたら自分もやりたくなるんですよね。
でも家に工作に使える材料とか置いてなかったので、いつも憧れの眼差しで見てたのめっちゃ覚えてる……。
わくわくさんはもう鉄板です。
ノージーのひらめき工房
こちらが現代版わくわくさんの代わり感じでしょうか?
NHK怖いので画像持ってくるのはやめました。(権力に屈するタイプ)
【ノージーのひらめき工房】で検索したら動画めっちゃ出てきます!
2013年から放送しているようですが、私息子を産んだのが2019年だもんで全然知りませんでした。
最近になって録画するようにしてて、息子と一緒に観てます。
が、なんだろう……
ちょっと微妙だなって思ってたこと言っていいですか。
登場人物多いのよ。
・ノージー(メイン)
・子役数人(もはや把握してない)
・クラフトおぢ(司会的役割マスコット)
・なんかあと状況に合わせてわらわら出てくる
このように登場人物が多いからか、
無駄なお喋りに割く時間が多くて肝心の製作過程がすっ飛ばされてる事が多々ある。
私は大人なので、まぁ簡単な工程なんかは詳細見なくても分かるが、
子供目線で考えるともっと丁寧に作ってる手元を見せて欲しい。
「つくってあそぼ」なんて、ワクワクさんとゴロリの基本二人だけの掛け合いなんで
めちゃくちゃシンプル。作る過程をちゃんと見せてくれてた。
そういう面ではちょっと微妙ですね。
なんか見てても途中でシラケちゃうんですよね……。
このやりとりいるかな~~~、ちょっと長いな~~~って。
あくまで一視聴者の個人的感想です
まぁこれからも引き続き見るけどな!!(来週も楽しみにしてます)
工作芸人「できたくん」
この方なんですけどご存じですか?
しまじろうのDVDを見ている方はご存じかと思いますが
めっちゃクオリティの高いもの作られてるので
もっともっと評価されても良いのではないかと思っています。
(NHK枠狙えるのでは……?)
ピタゴラスイッチ系なんかも作られてて私は好きです。
できたくんの魅力を後世に伝える仕事がしたい
また、インスタでもおすすめも工作アカウントの方がいるので、
後日改めてインスタの投稿かストーリーのほうでご紹介させて頂きます!
クリエイティブを育てる環境作り
とにかく材料をストックしておく!!
これに尽きます。
私も最近になって工作コーナーを設け、段ボールやらトイレットペーパーの芯やら新聞紙やらなんやかんや集めまくってるので、
息子に
電車作って!
と言われてもすぐ製作に取り掛かれるようになりました。
まずは「これ使えそう」と思うものを箱かなんかにぶち込んでおくことをおすすめします。
決して得意ではありませんが、結構楽しいです
【2歳11か月】工作を始めて感じた効果
息子はまだハサミもそんなに使えないので、
主に私が作ったもので遊んだり、色塗りなど簡単なことを一緒にしてます。
そもそも我が家はおもちゃをあえてたくさん買わないという方針を取っているのですが、
それゆえか息子も遊びに足りないものは自分で考えて他の物で代用したり、
おままごと↓
これは夫が経営するお店を表現した↓(ぷちぷちが外シャッター)
その辺にあった厚紙の切れ端をくるくるして「かたつむり~」と言っていたので
息子のアイデアに私がアレンジを加え、目などは息子に描いてもらいました
実際のフライパンを模写↓
2歳児に気を使われるとはな
創造力を働かせてきたなと思う場面が割と増えたかな~と思います。
これからもっといろんなもの一緒に作ってみたい!
まとめ
まぁ、写真見て頂いて分かるように、私の工作レベルは非常にお粗末さんです。
でも、工作に完璧はないから!!(震え声)
これからのAI時代に必要なのは、
コミュニケーション能力・読解力、そして創造力と言われています。
幼稚園くらいまでだったら、園でも工作の時間って設けられてると思うんですが、
小学校以降も家庭でもそういった環境にあれば、将来に繋がる創造性を育てられるのではないか。
……と、信じて今日も段ボールと格闘してます
工作(美術教育)が学力に関係するのかどうかは
今でも様々な研究・検証が行われていますので、
今後も新しいエビデンスが出てくるのではないかなと期待!!
参考文献
・アートは教えられるか?~子どもへの芸術教育 PART1~ 幼児・児童教職過程の授業から見える「図画工作」が好きな子どもの育て方
・美術への期待と学力のエビデンス(日本文教出版)
・図工・美術教育の役割と方法についての一考察
コメント