どうしたらいじめをしない・流されない子に育つのかアンケート結果集計しました
はじめに。
今回アンケートにお答えくださった全ての方へ感謝申し上げます。
トラウマや、辛いご経験を書いて下さった方も多く、
過去の傷を思い出させてしまう形になり、申し訳ない気持ちです。
被害者となってしまった方はもちろん、加害者だった方も、いじめって一生背負っていかなくてはならない、本当に罪深いことなんだと改めて再確認しました。
同時に、辛い経験をここでお話しして下さったことで、
我々の子供世代への教訓になるよう委ねて下さったのだと思うと感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
心からありがとうございます。
アンケートの目的
先日、インスタのストーリーにていじめについてのアンケートを取らせて頂きました。
回答が集まるかどうかかなり不安でしたが、匿名だからこそ語れることもあり、
24時間という短い期間にも関わらず241名もの方が回答して下さいました。
そのうち127名の方からコメントを頂きました。
こんなにたくさんの方のいじめの実体験・そして考えを聞く機会ってないので
私自身本当に勉強になりました。
調査の背景
昨今、いじめられた側がカウンセリングを受けたり、または転校したり、学校を辞めてしまったり、
いじめる側よりもいじめられた側に対してのみ精神的ケアをすることが疑問視されてきています。
いじめる側の子供にこそ、なんらかの要因(家庭環境・不安・ストレス等)があり、
カウンセリングが必要なのではないかと言われており、私もそれは強く感じます。
※もちろん、いじめられて心に傷を負った子のケアもどちらも必要です。
なぜ「いじめた側のみ」のアンケートにしたか
今回のアンケートでは、あえていじめた側の方のみに絞ってアンケートを取りました。
そこに疑問を抱いた方も少なからずいらっしゃったかと思います。
ネットをググると、
「いじめられる子の特徴〇選」
「いじめられやすい子の原因第一位」
などという記事が先に出てくることに疑問を感じます。
多くの方の興味はそっちなのかもしれませんが、
「いじめられる側」に焦点を当てているうちは、何も変わらないのではないかと。
例えばクラスに30人いたとしたら、いじめられる子はその中のおそらく1~2人、
その他28名余りは加害者、もしくは傍観者になるわけですので
我が子がいじめられる側になるより、いじめる側になるほうが可能性としては高いかと思います。
※もちろんこの「加害者」「被害者」の立ち位置は変動することがあります。
そして先に書きましたが、いじめられる子、個人個人に原因があると責任の所在を押し付けている段階では、
いじめの分母を減らすことは不可能と考えます。
このアンケートは
「我が子がいじめられない為にはどうするか」ではなく
「いじめをしない子にするにはどうするか」
そして
「いじめの分母を減らすには」をテーマとしています。
例えば代表的なものが「不潔」「毎日同じ服を着ている」だとしても、
ほとんどの場合、それは本人の力ではどうしようもないケースです。
子供の身だしなみの原因は養育者、もしくはそれを取り巻く環境(貧困など)にあります。
「話が噛み合わない」「距離感がおかしい」そういった場合も、
性格の問題ではなく、発達障害や特性を持っている可能性も少なくありません。
問題は、そういった相手の見えない背景を想像せずに、
安易に「排除」「いじめ」という行動に走ってしまう心に問題があると思っています。
これについては頂いたアンケートでも多くの方が自己分析されていました。
(もちろん、どんな人とでも無条件に仲良くするべきという意味ではありません。)
ですので、今回は「いじめる側の心理」に焦点を当て、回答を募集しました。
いじめの定義
今回、本人のいない場所での悪口はいじめに含めないことにしました。
きっかけにはなり得ますが、「いじめ行為」まではいかないのかなと。
あくまで相手を直接傷つける行為に限定しています。
また、「全ての人と仲良くするべき」ということは個人的に全く思いませんので
「合わない相手と距離を取る」ことは今回いじめには含めません。
また、未就学児時点でのいじめ行為は含まれていません。
6~7歳までは心理的発達は未熟で、相手の立場に立って考えるという段階ではない為、
今回は小学校~高校に限定してアンケートを取らせて頂きました。
そのため、教育・子育てに関心がない冷やかし層へのデータの流出、悪用、盗用などを防ぐため、
また本稿作成のためアンケート作成やデータ分析にかかった時間等も含めて
本稿を有料記事とさせて頂きます。(途中までは無料で読めます)何卒ご了承下さいますようお願いします。※ストーリーの先行公開で読まれている方は無料で読めます※有料記事の収益は児童養護施設へ贈る書籍代・送料・梱包費等に充てさせて頂きます。
本当は新作のさくらマキアートにしようかと思ったけど高すぎて目玉飛び出るかと思った。
スタバの新作って1000円以上するの……?(←あんまり行かない)
では前置き長くなりましたが、本題に入らせて頂きます。
アンケートの属性
今回アンケートにご回答下さった方の属性です。
私のアカウントのフォロワー様の9割以上が子育て中の女性ということで
接触できる範囲に偏りがあるというところをあらかじめご了承ください。
※男子のいじめ、男女のいじめの違いについてはデータが取れなかったのでまた別記事にてエビデンスを交えながら考査します。
いじめ行為をしたことがあるか
全体の63.5%の方が、過去なんらかのいじめ行為を行ったことがある、と回答し、
そのうち一番多いのは「仲間外れ・集団無視」(46.5%)でした。
●その他
・物を捨てる・盗む(3%)
・暴力行為(3%)
これは回答されたほとんどが女性ということもあり、女子にありがちないじめの内容と言えます。
ありがち、と書けば軽く感じられますが、教室という狭い人間関係の中で無視され続けるというのはその子の心を殺すには十分すぎるくらい、本当に辛い行為です。
また、ネットいじめが0%なのは、時代背景的にまだそこまでネットが普及していなかったからかと思います。
今の時代の子供達だと
「ネットいじめ」(LINEで悪口、LINEグループに入れない、中傷、デジタルタトゥー等)
この辺がどの程度の割合を占めるのか、全く違った結果になり、それに合わせて対処法を考えていく必要がありそうです。
いついじめ行為をしたか
●中学校(34.9%)
●高校(4.7%)
●全部(2.7%)
小学校時代にいじめ行為を行ったという方が半数以上を占めていることから見ても、
単純に精神年齢の未熟さがひとつの要因かと思います。
次いで中学校(34.9%)
やはり公立の中学校だと小学校のメンバーと一緒に繰り上げで入学するので
その延長でいじめも続いていくというパターンはあるかもしれません。
また、部活などを始める子も多く、部活内でのいじめ行為も、頂いたコメントを読んでいると多くありました。
高校はわずか4.7%なので、小学校・中学校で人間関係を覚え精神年齢が上がると同時に、
いじめグループと離れることができ、人間関係を再構築しやすいのだろうと予測できます。
もし我が子が小学校時点でいじめ行為に関わっていた場合、
被害者であっても加害者であっても、そのグループから物理的に離れる(引っ越す・私立へ行く)というのは単純ながら有効な手段ですね。
もちろん、なぜいじめ行為をしたか、などのヒアリングとカウンセリングをしっかり行った上でですが。
頂いたコメントの中に、
いじめられたことで、いじめっ子と離れたくて県内トップクラスの高校へ進学した
とのコメントがありました。
いじめを踏み台に、と言ったらおかしいかもしれませんが、結果いじめっ子たちよりも上の高校に進学しているわけなので、こういった乗り越え方は本当にすごいし強いですよね。
誰でもできる方法ではないので、純粋に尊敬します。
なぜいじめ行為をしたのか?
重要なのはここです。
このアンケートから見えてきたものがひとつあります。
●いじめ行為をした動機
グラフを見て頂いて分かるように、
・他の子に逆らえず加担(27%)
このふたつ、つまり「自分の本位ではなかった」と答えた方が半数を占めています。
その他
・なんとなく(8.1%)
・ストレス発散(6.1%)
・楽しいから(4.7%)
・嫉妬(4.1%)
明確に自分の意思を持っていじめ行為をしている子は全体の23%
※「相手に嫌なことをされた」は含まれていません。理由は後述します。
これは例えば6人グループで、その中の1人がいじめられているとして、
残りの5人中、自分の意思でいじめをしている子は、多くても2人だけとなります。
まぁおそらくみなさん何となく分かっていたかと思いますが、
これで、半分の子供は「空気を読んでいじめに加担している」という状態であることが今回のアンケートから明確になりました。
我が子がいじめる側になることは珍しくない
もし将来、自分の子供がいじめ問題に関わっており、しかも加害者側だったとしても、確率的にはなんら驚く事ではありません。
「うちの子に限ってありえない……」
と思いたくなるお気持ちも分かります。
親からすれば家庭環境に問題もなく、幼い頃からたくさん絵本を読み聞かせ、大切に愛情深く育ててきた我が子がいじめなんてしていたと知ったら大変なショックを受けると思います。(私も想像したら倒れそうになるくらいショックです……)
しかし、この「空気に逆らえない」という部分が解決しない限り、我が子が人をいじめる可能性は十分にありえます。
親である私達がまず、そこをしっかり自覚することが必要かなと思いました。
これについては後ほど詳しく書きます。
いじめられていた経験
●いじめる前に、自分がいじめられた経験はあったか
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