知って欲しい!
「なんか不安」はもはや国民病。根拠のない「不安」から我が子を守る方法
こんばんは!!
最近パソコンのキーボードの「Y」が反応悪くてめっちゃイラつく&
こんなにも「Y」を多用してたんだ……
と、「Y」の大切さに今頃気付かされています。
「Q」とかだったらまだ支障なかったのに……。
私達は失ってからじゃないとそのものの本当の大切さに気付けない(キリッ)
ところで皆さんは、お気に入りのお菓子を食べている時、
もう半分しかない……
まだ半分もある!
どちらのタイプでしょうか?
今回は、日本人が特に陥りやすい「不安」という実体のない恐怖から
我が子を守るために色々と調べてみました。
自分にはできないかもしれない……
失敗したらどうしよう……
この厄介な感情のせいで、一体どれだけの人が
やりたい事も満足にできず
自分を騙し騙し生きていることか……
我が子にはできるだけ、そうなってほしくない!!
挑戦の多い人生であって欲しいなと思う親心。
今回の記事は、
●怖がりで挑戦することが嫌い
こんな事が分かります↓
●そもそも「不安」とは一体何なのか
●エビデンスあり!我が子の不安を解消する方法
そしてこの「不安」は、
日本人の言語取得能力の低さにも関係があったのです
英語教育に力を入れている方も必見!!
あと、ちなみに私も結構不安が強い人間です。
大体ネガティブな想像して生きてます。
「不安」はどこから来るのか
まず、「不安を感じる脳の仕組み」からご説明します。
まず人は、何か恐怖を感じることがあると、
脳内ホルモンの中の「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が出ます。
それを上手くコントロールしてくれるのが、
俗に言う幸せホルモン「セロトニン」です。
セロトニンが多いと満足感を得たり気分が良くなったりしますが、
逆に少ないと憂鬱になったり不安を感じたりします。
不安症かどうかを決める、とある遺伝子
人が不安に陥りやすいかどうか、は
なんと遺伝子で決まっている!!
それが「セロトニントランスポーター」と呼ばれる遺伝子です。
別に覚えなくて大丈夫です
また、この遺伝子はS型遺伝子・L型遺伝子と分かれており、
S型遺伝子を持つ人が不安を感じやすい人のようです。
更にこの遺伝子は3つに分けられます。
最も不安を感じやすいのはSS型の人で、陽キャはLL型です
※陽キャ(イメージ)
あと千原せいじさんは多分LL型です(勝手な憶測)
世界で最も不安を感じやすい日本人
日本人は「世界で最も不安を感じやすい人種」と言われているのをご存じですか?
そう、私やあなたやあなたの事です
その理由として、日本人にはSS型が多いと言われています。
というか、そもそもアジア人自体がL型の人が少ないみたいで、
なんと全体の3%しかいない!!
我が子には自己肯定感を高く持って欲しい!
何でも挑戦できる子になって欲しい!
ポジティブ思考でいて欲しい!
と思いますが、
アジア人である限り、残念ながら我が子は「不安を感じやすいタイプ」である確率の方が高いのです。
逆に世界一セロトニントランスポーターが多い国はどこだと思いますか?
「南アフリカ」だそうです。(すぐ答え言いたいスタイル)
その理由として
自分の腕だけでのし上がらなければならないという環境からの圧力が高く、不安を強く感じる人は遺伝子を残しにくいのでしょうね。あとは、ダイヤモンドを掘り当てようと、一獲千金を夢見る人たちが集まったからかも。
引用:脳科学者 中野信子さん
前向きマインドじゃないと生きていけない環境っていうのが大きいんですね。
それについていけない人は自然淘汰されていくのかもしれません。
私はてっきりサンバの国かと。
ちなみにアメリカ人のセロトニントランスポータが多い人の割合は32%で、日本の10倍!!
なぜそうなった日本人
そもそもなぜ日本人は不安な人が多いのか?
これについては、脳科学者の中野信子先生の見解がなるほどと思いましたので要約します。
慎重で、可もなく不可もなくみたいな平和主義的生き方が有利だった
輪を乱すタイプの人は排除されてきた(2回目)
いやこえーわ
でも今もそういうところありますよね。
少数派が声を上げにくい環境だったり、同調圧力に屈したり。
だから日本人は英会話が苦手
なんとこの不安症な気質は、他言語の習得の弊害にもなっているそうです。
将来英語をペラペラ話して欲しい!!
と思っている方も多いのではないでしょうか?
日本人は多人種に比べ、英語など外国語の習得が苦手だそうですがその理由のひとつに
「上手に話せなかったらどうしよう」
「発音変じゃないかな……」
という気持ちが強くあるようで、いざ海外の人と話そうとすると
苦手意識を感じて引いてしまう人が多いようなのです。
逆に海外の人は、そんなに日本語を話せなくても
日本語? 超得意!
みたいなスタンスでくるのだとか。
なので、「失敗してもいい」「発音が変でもいい」
そういう楽観マインドは、これから海外の人とコミュニケーションを取る上でも
避けては通れないのだと思います。
ただ、こうして見るとデメリットのみのようにも思えますが、
危機察知能力が高いことや、リスクを最小限に抑える生き方は
決して悪い事ではないのかなと。
むしろビジネスの世界では必須だったりしますよね。
だけど、それが強すぎると、
周りの目を気にして思うように行動できなかったり、
自分を、認められなかったり、しいては他人を排除する
ことにもつながったりするので悩ましいところです。
個人的意見を言うと、底抜けに明るいパリピが苦手な私からすれば、思慮深くて、ダークサイドに片足突っ込んでる人のほうが楽だったりします(限度はある)
あとそういう人って、他人の気持ちに敏感だったりするので、
色々と気付いてくれる人が多い。
我が子にできる対策
先ほども申し上げたように、日本人である限り
我が子が「生まれつき不安を感じやすいタイプ」である事の可能性は避けられません。
環境云々より、遺伝子でそう決まっている(らしい)からです。
不安を感じやすい子の特徴
・些細な事がトラウマになり、再挑戦を拒む
・初めて行く場所や人を拒否
・本当はできる事でも「できない」など不安を口にしがち
・何事にも真面目な子
ちなみにうちの息子は、普段の言動を見てても割と当てはまってそうです
まれに存在する「根っから陽キャ」のみなさん、
今後は、
そんなくよくよすんなよ!!ハッピーにいこうぜ!!
などと言いながらテキーラを渡してくるのは辞めて下さい。
こちとら遺伝子レベルでネガティブなんだよ!!
(悲しい……)
我が子の不安を取り除く方法
不安になるかどうかは遺伝子なので、その人の上限値を挙げることは難しいそうです。
しかし「遺伝だから」といって、完全に諦めてしまうのももったいないです。
不安症に限らず、人格を形成する要因は、遺伝と環境。
このふたつで構成されているので
遺伝はどうにもできずとも、環境を整えてあげることはできるのかなと。
幼児期から、
「親が、子の人格を否定するような言葉掛けはしない」
というのはもちろんのこと、
それ以外にできる対処法を、科学的根拠のあるものに絞ってご紹介いたします。
●1日5分でいい、子供の不安解消法
ボストン大学教授のドナ・ピンカスの子どもの不安感に関する研究によると
不安感の強い8歳以下の子の親に対し、以下のような関わり方の指導をしたそうです。
クレヨン・積み木・人形などのおもちゃを子供に渡し、
・質問
これは何色かな? これはどうなってる?
・批判
これは違うでしょ。こっちのほうが良いよ
・指示
これはこうをしてみたら?
などの、質問・批判・指示これらに加え、途中でやめさせること
など一切行わずに子供のやることに100%意識を向けて関わる。
すると、1日たった5分でもこうした関わり方をしただけで、
子どもの不安感が驚くほど解消された
とのことでした!!
確かに、一緒に遊んでるとアレコレ口出しちゃうことありますよね。
特に知育的な取り組みを意識しすぎると、つい、
これ分かる? これは何の形?
などと正解を言わそうとしてしまうところある。(反省)
子供主体の関わり方をすることによって、
子供が心配なく活動に取り組むことができ、リラックスした環境が作り出されるとのこと。
●「わくわくするね!」
何かの発表会や試合、スピーチの前など、
緊張して不安になってしまう状況の時、どんな声掛けをすれば緊張が和らぐと思いますか?
ハーバード大学の研究では、ふたつのグループのうち片方には
「頑張って!!」
と声を掛け、
もう一方のグループには
「わくわくするね!」
と声を掛けたそうです。
結果!!
「ワクワクするね!」
という声掛けをされたグループのほうが、より高いパフォーマンスを実現できたのだとか!
これは緊張状態から心を落ち着かせるよりも、
緊張状態→テンションブチアゲ状態(フゥ↑↑)に持っていくほうが脳からすると簡単なんだそうです
なので、今後息子が何かの舞台や運動会など、緊張する場面に出くわした時はこの言葉を使ってみようと思います。
●時には突き放すのも必要
子どもの不安に対して、親がいつまでも受け入れていたら
自立できるものもできなくなります。
イエール大学の研究では、不安を訴えてくる子に親が少しずつでも距離を取ったほうが効果があるのだそう。
一気に突き放すのは逆効果です
これは個人的にもかなり耳の痛い話です……。
基本的に私は息子の不安は否定したくないし、受け止めたいし、意に添うようにしてあげたいと思っちゃうんですよね。
些細なことから大きなことまで、出来る限り応えたい。
でも、確かにいつまでもそれじゃあ自立できないな、というのもめっちゃ分かります。
結構色んなサイトや本では、
とにかく思いっきり甘えさせてあげて
と書いているので受け入れてはいたのですが
最近、自分のやっていることは甘やかしなんじゃないかと思ってきたところでした……。
どこまで受け入れるのか、
どの辺から自立を促すのか、
これが甘えさせてあげる事と甘やかしの微妙なボーダーラインなのかもしれません。
少しずつ手を離していくことがその子の為になる!!
そうすることで案外けろっと
あれ? 一人でも大丈夫だ!
という風になっていくのではないでしょうか。(なって欲しい)(なってくれ)
まとめ
私もそうなのですが、不安が強い人やネガティブな人って、
もしこれがこうなって、ああなってこうなったらどうしよう……
という想像がめっちゃ上手なんですよね。
まぁだからこそ小説家とかってネガティブな人多いって聞きますが。
だから子供がもし、くよくよイジイジしてて、時にはイラつくこともあるかもしれませんが
「この子はそういう脳の作りなんだ……セロトニントランスポーターが少ないんだ」
と思えば自然と優しくできるのではないでしょうか。
だって本来誰にでもある感情ですからね、不安って。
たまに
幼い子どもは知能が低くて鈍感だから何も分かってない
みたいな考え方で接する大人もいますが、
全然そんなことないですよね。
どんなに幼くても自我が芽生えれば自分の世界を持っているし、
同時にその領域から外へ出る恐怖も持ち合わせていると思います。
我が息子も半年後に幼稚園入園を控えていて、
既にもう行きたくないってメソメソしていますが(絶望)
今から少しずつ手を離す努力を、私自身もしていこうと思っています。
我が子の慎重さや不安の強さに困っている全ての養育者に届け……!
【参考文献】
・不安感が強い子供へ10の対処法!緊張しやすい性格を1日5分で改善
・日経ビジネスONLINE
~中野信子氏「日本人は、脳科学的に英語が下手」~
・‘Getting Excited Helps with Performance Anxiety More Than Trying to Calm Down, Study Finds‘ American Psychological Association
・‘Parent Training for Childhood Anxiety Disorders: The SPACE Program’ by Eli R. Lebowitz, et al. Yale Child Study Center
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