「テレビ取り上げられたら発狂する」というあなたへ贈る科学的見解まとめ
どうも、テレビっ子です。
今回はテレビ育児について
どうせテレビが害悪って話でしょ、もういいよそういうのは
と思った方も多いんではないですか?
今回は、
教育業界から嫌われまくっているテレビの
むしろポジティブな見解を集めてみました。
というのも、私はもともとテレビ育児したくない派だったんですね。
なので息子が2歳くらいになるまでは、
・息子にはNHKかココメロン(英語の歌)しか見せない
・一日30分まで
と、決めていたのが、最近ではどうよ。
ピタゴラスイッチ(録画)見せまくりだっつーの
あれ大人が見ても楽しいですよね。才能に嫉妬。
大体1時間くらいはぶっ通しで見せてしまってます。
そもそもなんでテレビを見せるかって……
幼児とずっと家にいて遊ぶの辛すぎる(本音)
知育ママにあるまじき行為ですよね、分かります。
でもこっちも色々やることあるんや……。
というわけで、息子がハマっているピタゴラスイッチの録画を
(ほぼ毎日 1時間×朝夕2回)何度も再生して見せているんですが
そのおかげで色々と良い事があったんですよね。
ピタゴラスイッチの歌を覚えて歌ったり……
(意外に色んな歌があるピタゴラスイッチ)
ジャンケンをちょっと覚えてみたり
番組内であった映像をリアルで真似していたり……
とりあえず、「ピタゴラスイッチに影響されてるな」って事が
日常の中に結構あって、
あれ……?
もしかしてテレビってそんなに悪いヤツじゃないんでは……?
不良ぶってるけど本当は良いヤツなんじゃ?
「第一印象はサイアクだったアイツ」がひょんなことから捨て猫拾ってるところを目撃した少女漫画のヒロインの心境
つまりそういう事です。(強引)
見せたくないけど日々罪悪感を抱きながら見せてしまっている
そんな頑張り屋さんのあなたに届け……!!
よそン家はテレビどれくらい見せてンの?
どうなの?
(この画像使いたいだけ)
幼児にとって実体験が何よりも重視されるものなのは大前提です!
ゆるぎない事実!!
が、その実体験の補足としてメディアを使う事は、
体験だけでは得られない気付きを要するのではないかという見解もあります。
2001年に発足され、現在も大規模な調査が続いている
NHK放送文化研究所の「子どもによい放送プロジェクト」をご存じでしょうか?
これはメディア視聴がどんな影響を与えるのかを
2003年から1000世帯以上、
12年間同じ子供を調査し続けるという大規模な内容です。
NHKの本気度が見える
この調査による幼児の平均テレビ視聴時間
結果こうなりました。
1 歳→3 時間23 分
2 歳→ 2 時間 44 分
3 歳→ 2 時間 30 分
4 歳→ 2 時間 14 分
5 歳→2 時間10 分
(1 日平均)
いや結構みんな見せてるな!!(安心すな)
みなさんのお宅ではどうですか?
よく言われるテレビのデメリット
・視力低下
・言語発達が遅れる
・生活習慣の乱れ
消極性理論
消極性理論とは、
それに慣れると創造性が低下したり
自ら考えたり能動的に動く事をしなくなるというもの
その中で、面白い研究結果を見つけました。(聖徳大学大学院論文)
学業成績にどのような影響を与えたか?
5歳の時、教育番組を多く視聴したことで
ティーンエイジャーになった時の学校の成績が高かった
という因果関係が発表されたそうです。
これは特に男子の場合で、英語、数学、科学の成績に顕著に表れたと。
これは消極性理論を否定する結果となりました。(パチパチパチパチ)
その教育番組とやら教えてくれんか
しかし!!まだ続きがあります。
一般的な娯楽番組(バラエティなどですね)は、
学業に関してプラスにもマイナスにもならない代わりに、
幼児期にアクション暴力系の番組を視聴していた子は
高校生になった時の成績が比較的悪かったそうです(なぜか女子の場合のみ)
だから私は成績が悪かったのかな?(多分違う)
1964年に行われた別の調査でも、
テレビが子どもから積極性を奪い、受動的にするという結論は出なかったようです。
暴力シーンが与える影響についてはこちら!
言語発達が遅れる
これもよく言われますよね。
ずっと言われていた事ですし、私もそうなんだろうと思っていました。
しかしこれに対しても新たな見解が出てきています。
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授の菅原ますみさんによりますと、
例えば言葉の発達ですが、テレビを長時間見ていても見ていなくても、
絵本を多く読んでいる子どもであれば、その子どもが発する語彙量は増えます。逆に言えば、テレビを見ていない家庭でも、絵本を読んでいる時間が少なければ、子どもの語彙量は増えません。
要するにテレビ視聴というのは、絵本読みや外遊びほどには、子どもの成長には影響を与えないのです。
引用:日経woman テレビ、スマホとの付き合い方を科学的に知る/菅原ますみ
注目すべきはココ。
絵本を多く読んでいる子どもであれば、テレビ視聴の有無は関係なく
語彙力は増える!!
敬意を表してこれからは絵本先輩って呼ぶわ。
なので語彙力に関しては、絵本の読み聞かせや
童謡を歌うことをしっかりやっておけばOKということです。
と、なると……テレビによる言語発達の遅れだと思われていたものは
テレビ視聴そのものに影響があるだけではなく、
親の態度や関わり方に原因があるという説が有力
ちなみに私は「0歳から漢字絵本を取り入れる事」を
推奨しています。
その記事はこちら↓
生活習慣
テレビを見ていると生活習慣が乱れる……
残念ながらこれは本当っぽいです(アセアセ)
見せ方にもよるんですけどね
様々な文献で長時間のテレビ視聴が生活習慣に悪影響を及ぼすと
結論が出されています。
文科省調べ・テレビジョン影響力調査委員会の調査によると
以下のようなことが懸念されます。
・起床・就寝・食事などの基本的生活習慣が乱れる
特に、就寝2時間前からテレビ視聴をしている子は
そうでない子に比べて寝入りが悪かったそうです。
そのせいかは不明ですが寝るのはめっちゃ早いです。
……と思ったけど昨日、夕方ピタゴラスイッチ見せてたらそのまま寝てたわ(朝まで)
とはいえ子どもが寝る前はなるべくテレビを消したほうが良さそうですね。
テレビ視聴に関するアメリカの研究
アメリカの社会学者ウィルバー・シュラムらは、アメリカ・カナダの
・6000人の子ども
・2000 組の両親
・300 人の教師
これらを対象に、テレビ視聴が与える影響の大規模調査を行いました。
結果!!
たいていのテレビ番組はほとんどの子どもにとって
格別有益でも有害でもない
なん……だと
同じ番組を見ても、子供個人やその環境によっては有害になったり有益になったり
条件が変わると結果も変わるそうです。
とはいえ、テレビが全くの無害ということもなく、
先に書いたように暴力シーンや社会的腐敗、性交シーンなど
メディアによって誇張された演出や表現を、
まだ世の中を知らない子供達が見ると
大人よりもダイレクトに受け取ってしまうそうです。
結果、社会生活に影響を及ぼしてしまうパターンもよく存在します。
厨二病爆誕
また、アメリカ小児科学会は
が、2歳以下の子供にとってはたとえ教育効果があると謡われているものでも
効果は証明されいないものがほとんど。
デメリット(有害)なことのほうが大きいという事です。
果たして赤ちゃんにとってそれはテレビやアプリである必要があるのか
は疑問視するところです。
それよりも実際身体を動かしたり
外に出て色んなものを見せたほうが効果は高いのかなと思います。
と、ココメロン見せてた私が言っています。
テレビと絵本を同じ効果に
なんと、あの絵本先輩とテレビを同じくらい発達効果のあるものにできる方法があるといいます。
それはずばり、
絵本の読み聞かせをテレビに置き換えて考えて下さい
これをすることで、絵本の読み聞かせ同様、
子どもは集中するし語彙力も増えるし
「能動性・自己主張性」が高くなる傾向にあるそう。
でもテレビ見せる時って、大体こっちは料理したり掃除したり、
そもそも一緒にいられないから見せてるんですよね。
子どもが大人しくテレビ見てくれてる時くらい別の事したい(本音)
これに関して言及している文献は見つけられませんでしたが、
もう長時間じゃなかったら良くない!!??
この核家族万歳なニッポンで、テレビに頼らないとかもう
ストレスでイライラして逆に子供に悪影響よ(開き直り)
逆にテレビ無し育児されてる核家族(かつ、日中ワンオペ)の方、
教えて欲しいです。
一体あなたはどうしているのか……。
とはいえテレビ視聴の注意点
「テレビにはいい影響もある」
だからと言って
「完全にリミッター外れて長時間見せまくる!!」
のはやはり良くないと思います。
今回の話をまとめると……
・2歳まではできるだけ見せないor1時間未満
・番組の選定→暴力的・ジェンダー思想・差別的な内容は見せない
・子供の反応をよく観察する→怖がってないか・暴力的な行為は増えてないか等
・外遊びや読み聞かせをしっかりする
・寝る前にはテレビを見せない(できれば就寝2時間前から)
・親がだらだらテレビを見ない(つけっぱなしNG)
こういったルールを家庭内で、できる範囲で作ることが大切かなと思います。
テレビから影響を受けた人
暴力シーンなど、メディアからは悪い影響を受ける事も確かにありますが、
同時に視聴する番組さえ厳選すればいい影響もあります。
例えば、スタンフォード大生で今年著書も出版された
松本杏奈さん。
幼少期、NHKの「つくってあそぼ」を見てわくわくさんの真似をしていたらしく
その経験が現在もあらゆる場面で生きており、
頭の中で作ったイメージを現実に落とし込めるそうです。
松本杏奈さんの著書はこちら!
そして、タレント兼クリエイターの松丸亮吾さんは、
子供の頃見たクイズ番組がきっかけで自身の得意を見出し、
クイズが好きになり、今の仕事やクリエイティブな発想に繋がっているのだとか。
詳しくはこちら!
他にも有名人・一般人、ジャンル問わず
子供の頃テレビに影響されて何かを目指したり閃いたりする人って
めちゃくちゃいると思うんですよね。
まとめ
今回はテレビのポジティブな側面を取り上げようと思って
論文を探しまくり記事をまとめましたが
やはり意図せずともネガティブな意見が
わっさわっさ釣れました。
しかし、少なからずメリットもあるんだということを
知って頂けたらなと思います。
結論としては、長時間視聴でなければそこまで恐れる事はないし
はぁ~~今日はテレビめっちゃ見せてもうた~~~!
宇宙のチリとなって消え失せたい
など、変に罪悪感を抱くくらいなら、
その代わりに、外遊びや絵本の読み聞かせを沢山やってあげたら
科学的にはさほど問題ないということを頭の片隅に入れておいて頂けたらなと思います。
【参考文献】
・NHK放送文化研究所 子どもに良い放送プロジェクト
・博 士 論 文 幼児のテレビ視聴に関する実証的研究-保護者の態度を中心として
聖徳大学大学院 児童学研究科 児童学専攻岸 正 寿
・日経woman テレビ、スマホとの付き合い方を科学的に知る
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