男の子を暴力的にするのはこれ!
原因から対処法まで分かりやすく解説
こんばんは。
前回書いたこちらの記事
テーマがテーマなだけに否定的な意見もわっさわっさ来るかなと思って震えていたのですが
みなさんご丁寧に感想下さってめちゃくちゃ嬉しかったです!
(もちろんインスタのコメントも)
いつも本当に励みになります
今回は上記に関連する、
「男の子が女の子よりも暴力的」と言われる本当の理由について
ひも解いていきたいと思います。
まず初めに……
暴力は低年齢化している
ざわ・・・ざわ・・・
中高生の校内で起こる暴力行為は減っているのに対し、
小学生、それも低学年での暴力行為は増加!!
※2014年から2019年を比較すると
1年生では約6.6倍・2年生では5倍増加している
今時の小学生修羅場すぎ
・暴力の原因
・暴力的な子と、その家庭の特徴
・我が子の思春期や反抗期の対応にも応用!暴力的な子への対処法
男の子を男の子扱いするな
まず参考にした書籍はこちら!
著者は数々の子育てに関する本を出版されている、臨床心理士の金盛浦子先生!
男の子を男の子扱いするな
ということがまず書かれています。
幼少期から周りの大人に強制され押し付けられる
「男の子としての役割」
男の子なんだから強くなりなさい
男の子くせに泣くなんてみっともない
などの、「男は強くあるべき」という呪いの言葉はNGだそうです。
また、同時にこちらにも注意
「男の子だからしょうがない」
家事を手伝わなくても、料理ができなくても、浮気しても、服脱ぎっぱなしでも、子育て参加しなくても男だからしょうがない
だって男だから!!(どやぁ)
モラハラの玉手箱か
こういう奴本当にいるから困るし、息子がそうなったらなんかもうその時点で子育て失敗した感が否めない。
しかし世は令和。
男だからしょうがないは、もはや通用しない時代です。
男の子が乱暴になる理由
これ超重要ですよね。ほとんどは環境でそうなっているんですよ
幼い頃から暴力性が唯一、男の子の「男らしさ」として認められていた部分だからです。
暴力行為に男らしさを誇示する側面があるということですね
泣いたら男のくせにと言われ、
喧嘩で負ければ、男なら強くなれと強さを強制される。
唯一腕っぷしの強さや勝負事、そして怒りの感情だけは、
「男らしい」要素の一つとして学校や社会から受け入れられる事が多い。
暴力的な男らしさより、紳士的な男らしさを教えていきたい
本当は、男の子の弱さや脆さを大人は否定するべきではない。
女の子同様、優しく包み込んであげる事が大切なのですが、
まれにそれを、「男の子を甘やかしている」と捉える人もいるんですよね……。
もはや「男は(女は)こうあるべき!!」って考え方自体、時代に合ってない上に、思考が化石化しているのではないでしょうか!?
免許取るなら男はミッション!!男のくせにオートマとかありえん!!
一番近くに化石おった。
……悪い人ではないんですよ。(ただちょっと昭和を引きずってるだけで)
とにかくそれこそが男の子にプレッシャーとしてのしかかり、心を病ませてしまうようです。
ここまでが、本書の内容です。
暴力を振るう子供とその親の特徴
せっかくなので自分でも調べてみました。
ここからは私が調べた論文内容に乗っ取ってシェアしていきます。
われわれの社会が構築してきた男性性が、暴力加害に作用していると言える。
引用:男性性実践としての男性の暴力行為
やはり幼児期から植え付けられる社会構造が、男の子の暴力性を助長させているようです。
ちなみに当然ながらまだ言葉を話せない月齢の子の、叩く・癇癪などは入っていません。ここで述べられるのは、主に3歳児以上~多くは小学生の児童のケースです
我が子を社会の犠牲者にしない為、まずは原因を解明するところから始めようと思います。
暴力を振るう子の心理的特徴
暴力を振るう子に多い傾向としては、まず
内心に強い怒りを抱いている。
同時に、大人に受け入れてほしい、甘えたいという欲求と、
それを拒まれるのではないかという強い不安も抱いている。
そして彼らはそのような反発しあう矛盾した感情を言葉で表現することが苦手で
暴力という形でしか表現できない。
そこには、自分の感情を受け止めてもらうという体験が少ないから
という要因が考えられ、表現力が身につかず、感情を言語化できないようです。
また他にも特徴があります。
・周囲の大人からの注意やしつけは、自分を否定する意味のない押し付けと捉える
・やっていい事と悪い事に区別がついていない
彼らは暴力をふるって勝ち誇っているのではなく
罪悪感や自分の感情をコントロールできない無力感にさいなまれている
暴力を振るう子の親の特徴
ここまで読んで勘の良いガキの皆様ならもうお分かりかと思いますが……
あれれ~?これってもしかして~
そう、
子供よりもまず親に問題があるパターンがほとんど
以下親の特徴です。
・甘やかしたり、と思えばやたら厳しくしたりといったしつけの線引きが曖昧。
・親自身も感情のコントロールができていない
たとえば夫婦喧嘩が絶えない親が、「暴力はいけない」と叱りつけるなどです。
そうなると子供にとってはしつけ全般を
親が楽をするために子どもに押し付けるもの
として被害的にとらえ、いわゆる良心が発達しにくくなります。
つまり親に子どもを受け入れる余裕がなく、
しつけと称してその場しのぎの対応や、時には虐待的要素も含まれているケースも見受けられるそうです。
やっていい事・いけない事
このような暴力的な子への対処法として一番やってはいけない事……
説教すること!
どんなに正しいお説教であろうが、子供側がどんな理不尽な言い訳を並べようが
とにかく、本人の気持ちに寄り添う
それが一番大事だそうです。
そうなんだね。〇〇くんはそう思うんだね
などと、否定も肯定もしない。
そしてなにより、
暴力は絶対にいけない
というメッセージを送り続けなければならないのです。
最後に、
これは先日レビューした本
こちらにも「子供が問題行動を起こした際の対処法」として同じような内容が書いていました!
なので、我が子が暴力を振るう・振るわないに限らず、
思春期や反抗期の対処法にも応用効くのではないでしょうか!
その時の記事はこちら!
まとめ
私も以前は、息子に男らしさを押しつけてしまう時がありました。
子供を産む前から、やんちゃな子を見たら、
男の子やしそんなものか~
と、思う事もありました。
息子に対しても、
優しい男の子に育って欲しいと願いながら、
男の子であることの強さを求めていました。
心の強さは性別関係なく必要ですよね
男の子だって泣いていい。
負けていい。
失敗していい。
スポーツが苦手でもいい。
ピンクが好きでいい。
今回ご紹介した本「男の子って、どうやって育てるの?」は、
その事を再確認させられた気がします。
男の子に男らしさを押し付けない!
このブログは氷川きよし改め「Kiina(きーな)」を全力で応援しています(ガチ)
【参考文献】
・男の子って、どうやって育てるの?
・男性性実践としての男性の暴力行為
―メッサーシュミットの構造化された行為理論によって何が明らかにされ得るか―
・暴力をふるう子どもの背景にあるものに関する考察 不登校となった子どもの事例から
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