子供を潰す褒め方・伸ばす褒め方「〇〇を褒める」

ほとんどの親が勘違いしている「褒める育児」

近年主流になってきてますよね。

「怒らない育児」「褒める育児」

子供は褒めて伸ばそう!という考え方自体は賞賛されるべきだし
個人的にも大賛成なのだ、が、

どうやらただ褒めればいいという

そんな単純な話でもないらしい。

正しい褒め方を知らず、ただやみくもに褒めているだけでは
子供の挑戦心や個性を潰してしまう
恐ろしい育児方法だというのだ。

さいとう
さいとう

いや、私めっちゃ褒めてた・・・息子が息してるだけで「毎日頑張ってるね」って言ってた・・・

この記事では・・・

・なぜ褒めることが危険なのか
・「子供の褒め方」に対する実験と驚きの結果

・「すごい」「上手」は使わない
・「天才~!」と褒められる「普通の子」
・子供の「ママ見て~!」は要注意ワード

以上についてシェアしていこうと思う。

なぜ褒めることが危険なのか

みなさんご存じの通り褒める事自体は決して悪いことではない。

ただ、これだけまず頭に入れておいて頂きたい。

日常的に大人から評価される環境で育った子は
成長していくにつれ何事にも消極的になってしまう傾向にある


なん・・・だと・・・・。

我が子に自信をつけさせたいがため、自己肯定感を上げる為
日々褒めていたというのに今までの努力は一体何だったんだ。



ここでポイントなのは

大人から評価される環境

この一文である。

要するに「他人と比べて優秀」だと匂わせるような褒め方はするべきではない

ということだ。

さいとう
さいとう

まどろっこしい言い方だけどみんな着いてきてるぅ~~~~???
詳しく解説していくよ!

「子供の褒め方」に対する実験と驚きの結果

ここで有名な実験を紹介する。

心理学者デュエックは人間には次のような二通りのマインドがあると指摘した。
(※別に覚えなくてもいいやつ)

フィックスト マインドセット
「能力は今ある状態で固定している」と考える。
「今できるかどうか」で物事を捉え、
「今、他者からどう評価されるか」にも関心が行きがちになる。

能力向上のための努力も避ける。

●グロースマインドセット
「能力は努力次第でいくらでも変えられる」と考える。
「今はできないことでも、努力すればできるようになる」と考え、
未知のことにも挑戦してみる。

このフィックスト マインドセット(悪)グロースマインドセット(良)


2つがあると仮定した上で、異なる人種や経済背景を持つ子供400人を
AとBふたつのグループに分け、全員が解けるような簡単なテストを行った。

テスト後、Aグループには「才能を褒めた」

対するBグループは「過程を褒めた」

才能を褒められたAグループその後難しいテストに挑戦しようとせず

過程を褒められたBグループより難しいテストに挑戦した

さいとう
さいとう

実験に使われた子の親目線で考えると、我が子がBグループに入れられる事を願うばかり

更に心理学者デュエック曰く、

心理学者<br>デュエック
心理学者
デュエック

子供には生まれつきグロースマインドセット(挑戦マインド)が備わっている。
しかし、大人からの声掛けでフィックストマインドセットに変えられてしまう。

「すごい」「上手」は使わない

さいとう
さいとう

いやもう、これ禁止されたら他に言う事ねえ

というくらい

「しゅごい~~~~」「上手~~~~(はぁと)」

を夫婦で乱用していたさいとう家だが・・・

これを機に禁句ワードにすると決意。

先に書いた「他人と比べて優秀であると匂わせるような褒めるのはNG」

という考え方につながっているのだが、

「上手」と褒めるという事は、その裏に「下手」な子もいるわけだ。
「すごい子」もいれば「すごくない子」もいる。

「上手」「すごい」は評価を感じさせる褒め方であり、

「上手しなくちゃいけない」
「すごいと思われないといけない」


という他人に対する優越感や、反対に劣等感を子供の心に植え付けてしまうことになる。

「天才~!」と褒められる「普通の子」     

よく子供に対して「天才!」と言う褒め方を耳にする。

これは一番やってはいけない褒め方だと言っても過言ではない。

本人の頑張りや努力を一切無視した「天才」という一言。

子供の頃はそれで良いかもしれない。
「自分は天才なんだ」という誤った自己肯定感が爆上がりでイェイイェイ!
って感じかもしれないが・・・

成長するにつれて
自分よりもできない子を見下し、
自分よりできる子には嫉妬や劣等感を抱くようになる。


努力することの大切さを教えられていないので
少しの壁にぶつかったときにもすぐに心が折れてしまう。

自分が天才ではなく普通の人間だと気付いた時、その絶望は計り知れない。

評価されてきた子はどうなる?

●5歳を過ぎのち優越感を感じる為に、自分よりできない子を探そうとする傾向にある
●自分が「できない」と思った事には挑戦しなくなる

以上、主にこのような傾向にあるらしい。

なんというか・・・

大人でもこういう人よくいるな・・・

という感じである。

子供の「ママ見て~!」は要注意ワード

家でも公園でも頻繁にある「ママ見て!!」ワード。

こちらが料理していようが掃除だろうが何をしていようがおかまいなし。
「ちょっと待って」と言おうもんなら

ママ見て!!ぼくを見て!!いいから見て!!マママママママママ!!(あれ、マいっこ多い?)

この「ママ見てワード」が出てきた時こそ注意しなければならない。

大体こういう時、子供は自分が作ったナニカを見てほしい時である。


そういうとき私たちは条件反射的に

子育て戦士
子育て戦士

〇〇くん、すごぉ~~~~い!上手ぅぅぅ!(はぁ、今日の夕飯何にしよ…)

と言ってしまいがち。

男と子供は「すごい」でおだてとけばいいって、親戚のおっさんから教えられて育った方も少なくないのでは。
しかしそれは誤りである。(少なくとも子供に対しては)

日々の家事や仕事に追われて脳が考える事を拒否している事も多々あるだろうが(少なくとも私はそう)
ほんの少しでいいので掛ける言葉をひねり出そう。

子供を伸ばす褒め方の例

●子供が車の絵を描いたとしたら
→「早く走れそうだね」「この色いいね」

●粘土でうさぎを作ったら
→「耳がピンと立ってて可愛いね」

●よく分からないぐちゃぐちゃの絵を描いたら
「この色の組み合わせ好きだな」「これはなに?」

私も子供の頃そうだったけど、
絵を描いた事自体を褒めて欲しかったわけじゃなかったなと。

ここがいいね、とか、
これ可愛いねとか


自分が表現したかったことに共感して欲しくて見せに行ってたな。

まとめ

絵や工作、粘土などの作品は、それ自体の完成度を図るものではなく

それらの製作を通して、子供の成長を促す手段でしかない。

さいとう
さいとう

「大人の評価に合わせる必要はない」という事を親がしっかり心に刻んでおくべき


そもそも、人生はうまくいかないのが当たり前

一見成功している人でも、その何倍も苦労を重ねているもの。

いくら幼児教育だの知育だの力を入れたところで
挫折を経験しない人間などいない。

その時に立ち上がってまた挑戦しようと思える芯の強いメンタルを作っておく事が
幼児期にできる一番の教育なんじゃないかと思えてくる。

日々の褒め方でそれが少しでも可能になるなら、今日からでも気を付けよう。

子供を褒める時の注意点まとめ
絵を描いた子供自身を評価する言葉ではなく、絵そのものに対する感想を言う
●子供が何を表現しようとしているかに注視する

子供が集中している時には声を掛けない
●日頃から子供自身の事を「評価」しようとしていないか心に問いかける

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