灘中の国語教師・井上志音さんに聞いてきました!

こんな先生がいる灘・・・さすがでした

 

 

こんばんは!

前回、国際教育フォーラムにて
岸谷蘭丸さんのトークイベントをレポしましたが

 

今回は、灘中国語教師・井上志音さんのトークイベントレポを!!

今回の国際フォーラムでは合計6人の登壇者の方の
お話を聞いたのですが、

ずば抜けて話しが上手かったです。

さすが先生だなと思いました。

終始、落ち着いたトーンで聞き取りやすくて、成田悠輔さんみを感じた。

 

今回の記事ではこんなことがわかります!

◯灘の子たちにある共通の弱点とは?
◯すべての子におすすめする「詩を読む」
◯どっちがいい? 少人数制or大人数制
◯最難関校に入る最大のメリット

井上志音さんとは?

あの

灘中学校・灘高等学校 国語科教諭 の先生!

 

さいとう
さいとう

普通に生きてたら関わることのないであろう存在

 

 


しかも現役です。なんか校舎おしゃれだな。(灘中)

 

でも大阪桐蔭も負けてないぞ。


(なんの話)

 

著書も出されています。


 

伝統ある進学校の教師である一方、

国際バカロレア教育の研究者としての知見を融合させ、
現代の国語教育やグローバル教育の議論をリードする人物の一人と言っても
過言ではない

とてもすごい先生なのです!!!!

さいとう
さいとう

こんな方のお話が無料で聞ける国際フォーラムどうした??
絶対来年も行くわ。

 

灘の子達に共通する弱点。

まず「国語力」とはなんでしょう。

 

読む・書く・聞く・話す

これををいかに活用できるか、が国語力です。

テストが苦手な子=国語力がない

と思われがちですが、ペーパーテストで良い点を取ることを
目的としているわけではないので、
決してここはイコールではないのだとか。

 

井上氏
「ではクイズです。灘の子たちに共通する弱点はなんだと思いますか?
灘の子達だけじゃなくて、みんなそうかもしれませんね」

 

参加者の方
「共感力がない、ですか?」

井上氏
「あ~、なるほど。それはあるというか、
そもそも灘の子たちって、【共感しなくてもいい】と思ってますね(笑)」

参加者の方
「コミュニケーション能力?」

井上氏
「一部の子は確かにそうですね」

 

違うらしい。

 

正解は……

これです!

 

「書かれて【いない】ことが分からない」
たとえば、国語だと、
Q,次の文章を読んであとの問いに答えなさい
とかいう問題がありますよね。

「このときの主人公の心情を読み取れ」とか
そういう問題です。

しかし、灘の子たちは文章の裏に隠されていること、
それを読み取る力が弱く、それによって
・皮肉が弱い、通じない
ということが多々あるそうです。
他人の言葉を額面通り受け取るので、
いわゆる「行間が読めない」ってやつですね。
相手の言葉の裏にある、本当の気持ちや、
隠されたメッセージを想像する力がないということです。
な ぜ な の か ?
これは中学受験の弊害だそう。

中学受験国語が求めるのは「感情」より「証拠」

実は、中学受験の国語って、普通の国語とはちょっと違うんですね。

特に難関校になればなるほど、先生たちが採点しやすいように、
答えには明確な「正解」が用意されています。

私たちは子どもの頃から
「筆者の気持ちを考えなさい」って教わりますよね。
でも、受験国語は違います。

求められるのは、「あなたがどう感じたか」という主観的な想像ではなく

  • 本文のどこにそう書いてあるの?
  • 根拠となるキーワードはどれ?

これらを本文中から探し出し、
客観的な事実として答えを導き出す訓練を徹底的に行う!!

つまり、感情にさえ「正解か否か」を求められる。

それが中学受験。

 

「行間」は受験では「不正解」になる

もちろん、灘の入試問題にも

 

Q.このときの筆者の思いを汲み取りなさい

 

みたいな問題は出ます。

たとえば、主人公が悲しそうな描写があったとして、

本来の読解力、つまり「行間を読む力」があれば、

「この子はきっと、寂しい気持ちを隠しているんだな」

とか

「本当は助けを求めているんじゃないか」

と想像が膨らみますよね。

でも、受験対策では、この「想像」をすることが不正解とされる場合があるんですね。

なぜなら、本文に直接そう書かれていなければ、
それは、勝手な思い込みと見なされて、バツになってしまうからです。

結果として、難関中学を目指して頑張った子ほど、

 

  • 本文に書いていないことは考えない。
  • 感情的な機微(行間のメッセージ)は無視する。
  • 「正解」は文章中にある「証拠」のみで判断する。

 

という特殊な読解のクセがついてしまうことがあるそう。

つまり、

「極めて高度な受験テクニックと論理的思考力を身につけた結果、
情緒的・社会的な文脈の読解や、主観的で曖昧な理解を伴う
『行間を読む』能力
が、一時的に抜け落ちている」

ということです。

決して賢くないとか、コミュ障とかそういうことではないです。

 

じゃあどうするのか?

井上志音さんいわく、

「詩を読むことが大切」

詩は、小説や説明文とは違い、
あえて多くの情報や説明を省略しますよね。

読み手に解釈を委ねるというか。

また、比喩(たとえ)や象徴的な表現を多用するので、
「これはきっとこういう意味だな」と考える余白ができる。

 

が、

 

井上氏
「でもね~~、詩ですらメソッド化してしまって、【指導】になってるんですよね」

 

もちろんその後の社会生活や読書によって取り戻すことは可能ですが
なかなか一度身についた思考のクセは難しいそうです。

 

 

巨匠が書いたおすすめの絵本

これは私のおすすめですが、
この絵本、本当に良いですよ。


 

1989年、ちょうど私がこの世に爆誕したときに出版された絵本ですが、

作者が糸井重里と、日比野克彦という最強タッグ。

 

糸井重里さんの深みのある詩と、
日比野克彦さんのつい細部まで見入ってしまう作品(絵)が
唯一無二の独特の世界観を作っています。

一見子どもには難しい文章だし、ページ数も多いし、
今の絵本みたいに絵もたくさんはないけど、

なぜか私の兄も、私も、甥っ子も姪っ子も小さなころ
みんな夢中になった絵本ですね。

 

さいとう
さいとう

ぜひみんなのお子さんにも読んでほしい!!

 

家庭でできること「本よりまず◯◯」

こういった詩や本の内容を解釈するときに大切になってくるのが

体験

「その子の中にどんな体験があるか」

これを言葉に直し、意見交換することを
親子でやっていこうということです。

情景描写もパターン化させないよう、

例えば

「晴れの日は心が明るくなる」というのが一般的ですが

晴れの日に心が暗くなってもいい

・伝えることに意味がある
・アウトプットする

その子の言った言葉に「どうしてそう思うの?」と聞いて
その子の中の気持ちや感情を引き出すような会話を繋げること。

 

井上氏
「だから使う言葉が【エモい】、【ヤバい】だけではまずいですよね」

 

さいとう
さいとう

家庭でやっていこう!

 

これからの学校で大事なこととは

まず、これ!

言語能力・情報応用能力・タブレットやPCを使いこなすこと!

そして蘭丸セミナーでも物議をかもした
「英語」については蘭丸氏と同じことをおっしゃってて

まずは日本語ベースで深くものごとを考える力をつける。
思考力の根源となるものを育て、中高くらいから英語をやっていくのがベストではと。

 

井上氏
「これだけ翻訳が進化している中で英語を学校で学ぶ意味って何なんですかね。
これに親は気づかないといけないですよね。

英語の先生とか……どうなるんだろう。
求められる能力が高くなって今後相当大変だと思いますよ」

 

さいとう
さいとう

井上先生の意見です(念押し)

 

国語力は友達で伸びる

うちのコはどんな先生に教わるかな?

と、期待に胸を膨らませているみなさん……

 

 

教員は伴走者にすぎない。

どんな先生に教わるか?

よりも大切なこと……

どんな友達と関わるか。

これはめちゃくちゃ大事ですよね。
特に女の子は重要ポイントだと聞きます。(脱線するのでまた別で詳しく)

 

友達関係で国語力は入ってくるそうなので、

学校の価値とは

「どういう仲間と一緒に学ぶのか」

 

みなさんの学校は少人数制ですか?大人数制ですか?

私はこれまで少人数制のクラスのほうがいいと思ってたんですね。

AERA with kidsの編集長の鈴木さんとランチをしたときにも
この話題が出て、

「絶対少人数制がいいですよ」

と聞いたので、ますますそう思っていました。

少人数だと

「先生の目が届きやすい」などのメリットがありますよね。

が、

 

井上志音さんは「絶対大人数制がいい」派だそうで。

実際、灘は1クラス44~50人らしいんです。

 

さいとう
さいとう

めっちゃ多い!

そうなるとなにがいいかって、

多様性につながる。

最近流行りの多様性ですね。

確かに、3年間ずっと同じメンバーだと価値観も固定されて

劇的な変化というのはあまり見えないのかもしれません。

 

でもひとつ、それ最難関校やからこそやんって思った話があるんですけど

彼らが休み時間何をしているのかというと、クラスのメンバー同士集まって

議論している。

さいとう
さいとう

GIRON……?

テーマは様々だそうですが、
ひとつの机に集まっていろんなことについて議論する。
(そのようなグループがあちこちで見られる)

そうすると異なる価値観同士の意見がぶつかって
言語が磨かれていく。

井上氏
「それが灘の価値であり、大人数制のメリットです」

 

なるほど~と思いました。

普通の中学生は休み時間に議論などしないと思いますが、
(え、しないよね?←)

そういう仲間に囲まれ、
そういう仲間と一緒に授業を受けること、

それが最難関校に行く最大のメリットなんだなと。

さいとう
さいとう

大人でもそうだけど、頑張ってる人が周りにいたら自分も頑張ろうって思うやん?
子どもも同じだよね

最後に:質問してきました

そしてイベントの終盤……

待ってました!!

質問コーナー!!

さいとう
さいとう

ま~た注意されてしまいました

 

最前列で張り切って手を上げ

さいとう
さいとう

どういう本を読ませるのが良いでしょうか?

と聞くと……

 

井上氏
「まず、教育において【せる】【させる】というのはやめたほうがいいです。」

 

さいとう
さいとう

……!!

おおたとしまささんにも同じようなこと言われたな……

何も成長してなくて草。

 

でもさ!知りたい人いるよね!?

いち母親として、灘中教師のおすすめ本知りたいよ!!!!

 

井上先生のご意見まとめると……

・まずは子どもの興味を待つ。
・いろんなジャンルの本がいい
・「一緒に読もうよ」などと体験を共有する
・学習空間を作る
・本は家の至る所に置いておく(リビングやトイレにも!)
・内容について議論する

これらが大切だそうです~!

 

そして他の方が

子どもにおすすめしたい漫画ありますか?

と聞かれたのですが(私もそう聞けばよかった)

井上氏
「漫画すすめたことないです」

 

すすめたことなかった(完)

 

でも、ちびまる子ちゃんやサザエさんなど
昔の日本の暮らしが分かるのはいいですよねとおっしゃってました。

あとは漫画やゲームをノベル化したもの
子どもは興味を持ちやすいと。

 

結局漫画じゃなかった。

 

 

私はこれですね絶対的に。

 


 

むしろ上流階級になればなるほど
「ほんとの社会ってこうなんだよ」ってことを
教えるためにウシジマを読むべき。

 

まとめ

いい先生ってどんな先生だと思いますか?

先生にもいろんなタイプがいますが、

井上志音さんいわく

「子ども自身の中から磨きたいと思うこと。
そう仕向けるのが【よい先生】」

つまり、興味関心を引き出すことのできる先生ということですが、
これって親にも共通するなぁと思った次第です。

 

灘の子たちは教師を見る目もシビアなので、
少しでもつまらない授業をしていたらアウト。

つまり、「この授業は聞く価値がないな」
と思われたら寝てしまうそう。

 

さいとう
さいとう

灘の子も授業中寝るんだ…親近感(そうじゃない)

 

先生かなりプレッシャーですよね~~~~!!!

4・50人の選び抜かれた賢い子どもたちに一斉にジャッジされてる感じ、
相当な強靭メンタルじゃないと務まらないのでは……。

でも間違いなく井上志音さんはいい先生だと思いました。
ユーモアもあるし、聞き取りやすいし、
説明もわかりやすくて嫌味もない!!

さいとう
さいとう

こんな先生がいる灘ってやっぱりすごいな~と

人生ってどんな人に出会えるかで大きく変わると思うんですけど、
こういう大人の近くで学べる生徒たちは幸せだろうなと。

先生って基本先生じゃないですか(なに)

学校という中で生きてる大人って感じですが、

井上志音さんのように教師という立場でありながら
講演会をしたり、執筆したり、様々な取り組みをしている人の話って面白いし
すごくいいロールモデルだなって。

公立じゃまずありえないので(副業NO)

めちゃくちゃ羨ましくなりました!

国際フォーラム、トータル7時間あるんですけど
いつ出入りしてもいいし、聞きたい人のトークイベントだけ行ったので
私がいたのは3時間くらいでした!

来年もきっとあるので潜り込んできます。

 

やっぱりセミナーの良いところは生でお話が聞けることによって
その時の最新の教育観について触れられることです。

本もいいんですけど、ものによっては価値観が今の時代に合ってなかったり
情報が古かったりするじゃないですか。

こういう、教育現場で第一線で活躍されてる方のお話は
常に知識として入れていきたいなって。

 

さいとう
さいとう

来年はサブメンさんもぜひ!

 

 

この記事を書いた人
さいとう

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