子どもを傷つけないように育てなくて良い

先日、サブスクストリーで少しだけ話したこと。

 

DMくださった皆様ありがとうございます!

詳しく聞きたい、こういう時どうすればいいか
参考にしたい、

とおっしゃってくれた方も多かったので
私なりの対応と、考えをお話しできたらなと。

 

集団=傷つく場所

年中の時、息子や他の子に対して暴力的だった女の子とは
年長になったらクラスが離れた。

他人には頼れない。結局息子を強くするしか道はない
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↑この記事の冒頭で触れてます。

 

内心ほっとしたのも束の間、新たな悩みの種が次から次へと出てくる。

最近なら、ゲーム問題。

園には上にきょうだいがいる子も多く、息子と一番仲良しの男の子も小学生のお兄ちゃんが2人いる。
なので、ゲームやポケモンについて詳しい。

 

ある時、幼稚園から帰ってきた息子が、なんとなく元気がなかった。

「なんかあった?」と、聞くと、

「Rくん(仲良しの子)は、僕よりKくん(同じ組の子)のほうが好きなんかもしれん」

 

 

さいとう
さいとう

なんでそう思うん?

息子
息子

Kくんがおったら、Rくん僕とあんまり遊んでくれへんねん

さいとう
さいとう

そっかぁ。二人はどんなことして遊んでるの?

息子
息子

よく分からん。

 

私はピンときた。
Kくんも上にきょうだいがいるので、おそらくゲーム関係の話をしているのだろうと。
前にも同じようなことがあったからだ。

うちはゲームを解禁していないし、話に入れないのも仕方ない。

6歳のKくん、Rくんにそこまでの気遣いを求めるのも不可能だし、
なによりこういうことって、大人になっても全然ある。

 

以前の私なら、

「息子が仲間に入れていなくてかわいそう」

という目の前の事実にだけフォーカスを当てていたかもしれない。

でもこの3年間の幼稚園生活で、私も多少は強くなった。

 

さいとう
さいとう

聞いてみた?なんの話してるんー?とか

 

息子
息子

聞いてない。興味ないもん

 

さいとう
さいとう

そっかぁ。もし次同じようなことがあったら息子はどうしたい?
そういうとき選択肢はふたつあるんやけど、
「二人の話に入る」か、
「別のことして遊んだり、他の子と遊ぶ」か

 

息子
息子

別のことする。分からん話はしたくないねん

さいとう
さいとう

OK。じゃあ次そういうことがあったらもう別のことしよう

息子
息子

ぼーっとしとく。何もせん

さいとう
さいとう

うん。でももしさみしいなって思ったら自分から「教えて」って言うのも大事やで。
こういうことってぶっちゃけよくあることやねん。
多分これからもあると思う。
自分が知らんかったことを教えてもうらうのも楽しいかもしれんよ

 

私も息子同様、なにかあるとすぐに人と距離を置いてしまう人間なので
正直「入れないならそれでいい」と思ってしまう息子の気持ちは分からないでもない。

でもその度に、「輪から外れる癖」を付けてしまうのは良くないということも身を持って知っている。

その日の夜、息子が絵本を読んで、と持ってきたのは
日本図書センターのこちらの本である。

ちょうどこんなページがあった。

息子は日本図書センターの本が好きで、
特に幼稚園でなにかあった時は
「読んで」と持ってくることが多い(と最近気付いた)


 

まさにこれである。(ありがとう図書センター様)

 

 

そんなこんなで数日は、3人で遊んでいたようだった。

しかしその後、ついに

 

息子
息子

Rくんに「息子は誘ってないから遊ばん」って言われた

 

こうなる予感はしてたので「ついに来たか…」という気持ち。

息子はずっとRくんとニコイチだったので、Rくん以外に友達がいない。

Rくんは息子のことをいつも大好きだと言ってくれていたし、

つい2週間前には「息子くん大好き」という熱烈なお手紙もくれていた。
それだけに息子もかなり戸惑ったようだった。

 

こういう場合、親が一番やってはいけないこと……。

それは「動揺する」こと。

ではないでしょうか。どうでしょうか。

 

自分のことで自分以上に動揺する親の姿なんて
正直見ていられない。

ただでさえ不安を抱えているのに、
目の前で親があわあわ狼狽したり、
過剰に泣いたり怒ったりしている姿は、子どもの不安を加速させる。

ちなみに私の母はこういうとき

もう二度と遊ぶな!

という親だった。

相手は幼馴染の子で、理由もなく気分で仲間外れにするタイプの子だった。
そういうタイプはどこにでもいる。

でもそういう子ってなぜか一緒に遊ぶと楽しいのだ。

チャンスがあればまた遊びたいと思っていた私に、
母のその言葉はとても重かった。

 

もしかしたら、息子が何か嫌なことを言ったのかもしれない。

息子自身気付いてないだけで、その可能性だって全然ある。

でも哲学会話ベースで言うと、こういう時やってはいけないことが4つあって、

 

・子どもの感情を決めつける
・今後の対応を親が決める(次から◯◯しなさい)
・確証がないのに子どもに非があるように言う(どうせなんかしたんじゃないの?)
・相手を責める(「◯◯くんは性格悪い」など)

 

そして仮説を立てることはできても、
Rくんの本当の気持ちだってRくんにしか分からない。

なのでシンプルに、

・今後どうするかを一緒に考える

こういうときこそロジカルに。
今私がやるべきことは、思考整理のサポートすることである。

 

以下実際の会話↓

 

さいとう
さいとう

「遊ばん」って言われたとき、どう反応した?

息子
息子

何も言わんかった。「ふーんそうなんやぁ」って思って離れただけ

これはいわずもがな彼の強がりである。

さいとう
さいとう

そっか。ママはさ、そういう時「なんでなん?」って思うんやけど、

理由は気にならんかった?
なんで急にそんなこと言ったんやろうなって

 

息子
息子

う~ん。Kくんと二人で遊びたかったんやと思う

さいとう
さいとう

次同じこと言われたらどうする?

息子
息子

もう何もせん。ただ座ってじっとしとく

さいとう
さいとう

うん、息子がそれがいいならいいと思う。

息子
息子

もうひとりで座っとく

さいとう
さいとう

うん。それでいいよ
でももし「さみしいな」って思ったら、他のお友達とも声かけてみたらどうかな?

 

息子
息子

お友達と遊ばなあかん?

さいとう
さいとう

ううん、一人でおるのが楽ならそれで全然いいよ。
でももし「つまらんな~」とか思ったときは、
Rくん以外の子と遊ぶ選択肢もあるよってこと。

 

息子は「誰とでも仲良くできる子」ではなく、
親しい子以外とは園でほぼ遊ばないタイプ。

なのでそれが難しいことは分かっていたけど
あえて選択肢のひとつとして提案した。

なぜなら彼は少々被害者意識が強く、少しの言動で相手を白か黒か判断してしまうところがある。

常に視野を広げてほしいという、ここは私の下心というか親心……。

 

そしてこれも

さいとう
さいとう

もしさ、Kくんがお休みの時、Rくんが他に遊ぶ子がおらんからって
また息子に「遊ぼう」って言ってきたらどうする?

息子
息子

遊ぶ(即答)

 

さいとう
さいとう

(遊ぶんかい)※心の声

 

こうやって質問形式にしていく。

→考える→言葉に出すという流れでロジカルシンキングを成立していく。
(子どもなのでこの程度でOK)

質問を通じて子ども自身に考えさせ、
論理的な思考プロセスを体験させることが目的。

年齢が上がるにつれて精度が高まっていくのでぜひ今のうちに親も練習を兼ねてやってみてほしい。

 

そして次の日の幼稚園では、RくんはやはりKくんと遊び、
息子は他の子と遊んだようだった。

そしてまた別の日には、Kくんが休みだったRくんは他に遊び相手がおらず、
予想通りというか、息子を誘ってきたという。

それを息子は園から帰ってきて嬉しそうに教えてくれた。

やっぱりRくんと遊ぶのが楽しいんだな…

と、主導権が完全にRくんにある、どう見ても対等ではない関係に
親としては正直若干複雑な思い。

「遊べる時は一緒に遊ぶ」
という息子が選んだ選択肢を尊重して、しばらくこれで見守ろうと思う。

 

ちなみに夫は息子がまたショックを受けないように

「RくんはKくんがいないから息子と遊んでいるだけやで」

 

夫

って言ってあげないと

と言っていたので全力で止めました。

 

夫

また仲間はずれにされたら傷つくやん

だからRくんとは、あんまり距離縮めんときやってこと

 

さいとう
さいとう

分かってるけど、そんなことが親が教えなくていい。
息子が自分で学んでいくことやし、傷ついていいねん。
それに、そういうのが本当に理解できるようになるのはもっと先だよ。

 

夫にそう言ったのは嘘でも強がりでもなく、
最近は私はこう考えるようになりました。

 

別に傷ついてもいい。

そう、これなんですよ。

我が子が傷つく姿を見たい親なんていないんですけど、

私もあなたも、そうやって人間関係を学んできたことも事実。

実践でしか学べないんですよね。

なんかさ、傷があるから人の気持ちも分かるようになるし、
深い思考ができるようになる。

 

あと、傷つかないまま大きくなると
自尊心が肥大化して、
成長してから少しの傷が致命傷になることがある。

 

例えば、就職活動上手く行かなくて自殺してしまったり、
パワハラしてくる相手に萎縮して、言いなりになったり。

だから早い段階からちょっとずつ傷つくことが大事。
(ただし大きな傷は逆効果)

 

2,リスザルの研究

涙の数だけ強くなれるよ

って岡本真夜も言ってたよね。

さいとう
さいとう

ちなみに岡本真夜さん高知出身ですから(どや顔)

 

これを裏付ける研究もあって

北海道大学の杉浦 秀樹教授らによって発表されたものなのだけど

リスザルを対象に、

 

幼少期のストレス経験が後の性格形成や行動にどう影響するか


※ニホンザルです

 

を調査した結果……

 

研究の対象: 親とはぐれたり、群れの中で社会的なストレスを経験したりしたリスザル。
結論: 幼少期に強いストレスや逆境を経験したリスザルほど、大人になってから新しい環境や未知の物体に対して臆することなく、積極的に探索行動を取るようになるという結果が示されました。

 

つまり、

「子どもの頃に傷ついたリスザルのほうが、
そういった経験がないリスザルに比べて
大人になってから新しいものへの好奇心や探索行動が強くなる」

という内容。

 

そういった経験があるほうが、未知の状況にも自発的に挑戦する傾向が見られたようです。

適度なストレスや困難が、リスクを恐れず挑戦する「レジリエンス(精神的回復力)」や「探究心」を育む可能性を示唆しているよう。

 

レジリエンスについてはまた詳しく紐解きたいと思います!

まとめ

友達関係のトラブルって、
点で見るとしんどいけど、人生単位で見たらむしろ学びでしかない。

まぁ今後いじめとか暴力とか
本当に我慢ならないことがあれば、
こっちも全然戦闘民族しますけど?

 

 

だから思う存分、安心して傷ついてこいというスタンスでいます、最近は。

そう考えるようになってから、楽になりました。
見守れるようになったし、冷静に観測できるように。

今回も、息子はRくんと距離を置いたことで他の子とも遊べるということが分かったし、
一見悪い出来事の中に、大切な気づきや学びが隠されてるのは
なにも子どもに限った話ではないなと。

 

「狼狽・動揺、いたしません」


(大門未知子byドクターX)

 

さいとう
さいとう

常にこれを心に刻んで、あとはロジカルに!

 

あと似たテーマで最近思うのが、
「親から怒られずに育った子どもがどうなるか」ってこと。

最近「自己肯定感」という言葉が一人歩きして、
それによる弊害も起きています。

 

とにかくなんでも褒める!!!

という接し方は
短期的に見ると、親子関係を良好に見せるかもしれない。

けれど、長期的には子どもの健全な成長を阻害する深刻な問題となっているのは
あまり知られていない。

こちらについてはまたストーリーがどこかでお話したいなと思います。
(追記:2025年9月のハイライト「質問箱」にてお話しました)

 

 

ではでは、少しでも参考や気付きになったら嬉しいです。

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

この記事を書いた人
さいとう

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