「子育てに熱心な親」将来その代償を払うのは子ども

子どもの上司になっていませんか?
恐ろしいヘリコプターペアレントとは?

 

んちゃ!!!

皆さんは我が子に日々、

忘れ物はない? 早く靴を履いて

片付けはした? これはこうしたら?

などと

あれやこれやと口出ししてはいませんでしょうか?

正直私はしちゃってましたね。

でもこれ、実は子どもの自立を奪う恐ろしい行為なのです。

今回は

「熱心な親」を辞めたほうが子どもが育つ

について具体的な対象方法なども含めて解説していきます!

 

世にも恐ろしいヘリコプターペアレント

こどもの頭上をヘリコプターのようにホバリングし、
危険な状況ではないのに、こどもの生活や勉強に
口や手を出し先回りする親
アメリカのティーンエイジャーがつけた名称だそう。
さすがギャルはセンスある(ギャルかは知らない)

これ国によって呼び方は違うんですが、
たとえばアメリカではヘリコプターペアレントだけど、

中国では「タイガーマザー」
ロシアでは「グリズリーファーザー」

などと呼ばれていたりします。

さいとう
さいとう

日本ではなんだろう?

ヘリコプターペアレントの子どもの最大の弊害は
自立することが難しくなることです。

子育ては、こどもと別れるための準備期間

野生動物だってそうですよね。
生まれて数ヶ月、数年はお母さんに守られるけど、
狩りの仕方や逃げる術を教わり、
一人前になったら親はあえて突き放す。

野生のパンダの独り立ちのドキュメンタリーとか見たことある!?

まじ泣けるで!!!!!

ヤツら可愛いから余計に……な。

 

さいとう
さいとう

人間だけですよ。こんなにベタベタしてるの

このように生き物は誰しも自立する力を持っているのです。
それを奪う権利は親だろうと、ない。

他にも親が先回りすることの弊害をひとつひとつ紐解いていきます。

私はこれを調べながら、改めて過干渉なところがなかったか、
ひとつひとつ振り返る良い機会になりました。

みんなもぜひ己を振り返ってみてね。

親が先回りするとどうなるか

親が先回りして失敗を回避させ続けると、

子供は本来の、

「自分には問題を解決する能力がある」

という自己効力感を育む機会を失います。

2018年にミネソタ大学のニコール・ペリー博士が422人の子どもを対象に行った研究があります。

約8年間追跡調査したとのことで、
結果何が分かったかと言うと、

過干渉の親のもとで育てられた子どもは、
感情のコントロールが苦手で社会性が低く、
さらに学習面でも弊害がある

 

子どもが2歳時点で親が細かく口出しをしたり、
行動を制限したりすると、

5歳になったときに自分の感情や行動をコントロールできない

自己調整能力が育たないわけであります。

 

さいとう
さいとう

娘もちょうど2歳になります。2歳つったらイヤイヤ期全盛期なわけですが
あまり口出ししないほうがいいようです。

 

さらに!!!

5歳時点で自分の感情や行動をコントロールできる子ほど、
10歳時点では感情が安定。
さらにコミュニケーション能力もあり、成績も良い傾向がありました。

 

また、私が何かと口に出す、レジリエンス。

逆境に対して折れない心

これも過干渉の親のもとでは育ちにくい傾向にあります。

百害あって一利無し。

 

「自分で決める」それ自体が幸福

さきほどサラッと出てきた

「自己決定理論」

ですが、

これもぜひ知っておいて損はないので
簡単にご説明します。

たとえば

ママはあなたの幸せを思って決めてるの!

なんていうセリフがありますよね。

「あなたの幸せのために」

 

子どもの幸せのために特定の習い事をさせる

子どもの幸せのために進学先を決める

親なら誰しもそういう思いが少なからずあると思います。

私たちのように知育や教育に興味があるとなおさらですよね。

ただ、これ気をつけてほしいのが……

 

他人に決められている時点で幸せではない
んですよね、残念ながら。

 

人間には、生まれながらにして以下の3つの欲求があるとされています。

自律性(Autonomy): 自分の行動を自分で決めたい
有能感(Competence): 自分はできる、という感覚を持ちたい
関係性(Relatedness): 他者とつながっていたい
私たちは自分で決めたい
それは子どもとて例外ではありません。
親が細かく指示を出す(コントロール的な育児)と、
この「自律性」が阻害されます。
逆に、子供の視点を認め、選択肢を与える
「自律性支援(Autonomy Support)」
を行うことで、子供の学業成績や心理的健康度が高まるという研究が多く存在します。

さらに最新の研究(2024~2026年発表の論文等)でも、
親の過剰な関与が子供の不安感の増大や、大学進学後の燃え尽き症候群に関連していることが指摘されているのです。

だからこそ、教育熱心な親はメリットもある一方で、
デメリットもあります。

自分は今、子どもの自立を阻害していないだろうか

と時には振り返ることも大事!

過干渉はそれだけではありません。

自発的な意欲、自分で考えて行動する力を少しずつ奪っていくのです。

さいとう
さいとう

怖い話かな?

 

 

鬱になりやすい

2014年にメアリー・ワシントン大学の社会心理学者であるミンデイ・アーチェル博士らが行った研究があります。

ヘリコプターペアレントのもとで育った子どもの傾向として

・今の生活に不満を抱きやすい
・抑うつ傾向を示すことが多い

「親からの過干渉は、子どもの能力や独立心の発展を妨げるだけでなく、子どもの幸福感を奪い、大人になってからプレッシャーにうまく対応する力を失わせる」

と報告されています。

 

また、2016年にフロリダ州立大学から発表された
カイラ・リード博士らの研究によると、

ヘリコプターペアレントを持つ成人は、

健康問題を抱える割合が高い

 

ことがわかりました。

教育熱心なのに!?

と思いますよね。

 

むしろ健康に良いもの食べさせるのでは……?

まぁ確かにそうなんですよ。

子どもの頃は。

 

さいとう
さいとう

問題は大人になってから

 

 

常に親がそばにいて、

一つひとつの食べ物、運動、就寝時間など

すべての生活習慣にわたって指示されないと自らの体を労ることができず、
成人しても体のケアができないということのようです。

なので、身体にいいものは

「これを食べることでどういう効果・メリットがあるのか」

これをきちんと説明しながら食べさせることが大切です。

子ども時代、いくら健康に全振りした食生活をしていても、
一生子どもの世話をするわけにはいきませんので。

一人暮らししたときにはカップ麺にまみれた生活になる可能性だって
十分にあるのです……。

 

さいとう
さいとう

10代のうちから自炊させるのが一番

 

まじこれ。

結局、料理の習慣がないと一人暮らししたとき

「料理しよう!」

ってなりませんからね……。

一人暮らししてたとき、3食外食だった私が言うのだから間違いない。
ちなみに私の母は健康志向で、ミキプルーン信者でした。

子どもの頃は「出来る子」だったのに……

 

あの子、子どもの頃はしっかりして良い子だったのにね

なんていうパターンは身近にないでしょうか?

日本にはこんなことわざがあります。

十で神童 十五で才子 二十過ぎれば只の人

 

子どもの頃はよく出来る良い子だったのに、
神童ともてはやされていたのに、
大人になってからはそうでもない

という話はまぁこんな嫌味なことわざになるくらいだから
よくあるパターンかなと思います。

さいとう
さいとう

さすが1000年前から和歌で嫌味を贈り合ってた人種(嫌味)

 

これはひとえに、子供の頃は親や教師からの期待や過干渉に耐え
従順だった子どもが、いざ大人になって自分で考えて行動する場面になると
途端に指針を失い、困難を抱える、と考えられます。

つまり「できる子」の正体は実は「親に従順な子」だった

とも言えるんですよね。

もちろんすべてがそうだとは言いませんが、
このパターンも非常に多いようです。

だから逆に言うと

うちのコ全然言うこと聞かなくて

と悩むことがあるかもしれませんが、

 

なんかもうそれでイイじゃん!!

子どもってそういうものジャン!!!

と思います心から。

親に従順じゃないからと言って「悪い子」のレッテルを貼るのをやめよう。

 

大人になってからが大変…

実は先程も書いたように、
ヘリ親(ヘリコプターペアレントの親の略)のもとで育つ子は
幼少期は「良い子」なんですよ。

だから親も、自分のおかげだとか
自分の子育ては成功しているとか思ってしまいがちなのですが

この影響が本当に出てくるのは

so、大人になってから。

みんなも私も大人だけど、
なにかを決めるとき、なにか悩むとき、
親からの影響(考え方や価値観)って少なからずあると思うんですよね。

無意識のうちに生活に溶け込んでいることも。

インナーペアレント(自分の中にいる親)
という言葉をご存知でしょうか?
インナーペアレントが、人生でなにかを決めるときに
ひょっこりはんしてきて(古い)
親はそこにいないにも関わらず「親の価値観」
つまり

私はAのほうが楽しそうだけど、お母さんはBを選べって言うだろうな

と雑念を植え付けてくるわけです。

それでAを選んでしまうと罪悪感に苛まれたりするので
とてもしんどいんですよね。

過干渉や過保護の親のもとで育つと、これが酷くなるわけです。

小さい頃から親が子どもの選択に口を出したり、
何でも親が決めてしまうことで、子どもの中に

 

自分の親なら、こう言うかも

という思考は、自分の本心よりも親の価値観をベースに
物事を決めてしまうようになって自分が分からなくなります。

それに気づいてすらない方も多い。

 

しかし、そんなインナーペアレントを打破するチャンスが
誰しもに訪れます。

 

ずばり思春期・反抗期の登場!!

 

「待たせたな!!」

 

この時期は子どもが親から自立する最大のチャンスなわけです。

が、そこをうまく通れない子どももいます。

研究によると、親がなんでも尊重してくれる家庭だと
反抗期がない子もいるのですが、
そうではなくて

「反抗する機会さえ作らせてもらえない」

それほど常に子どもの一挙手一投足に関心があり、
何かあったらすぐ口を出して来る。(親からしたらアドバイスしてあげてるという意識)

そして、

親が提案したことが絶対。

こうなってしまうとせっかくの反抗期も潰されてしまいます。

だから思春期・反抗期がきたらお祝いする気持ちでいよう!

 

こちらの漫画がかなり解像度高いと話題なので、
ぜひ無料部分だけでも読んで見て下さい。

虐幸のくるちゃん – 木陰ひな田 / 第1話 とってもいい日 | コミックDAYS

 

どこからが過干渉?

たとえば我が家の夫と息子の会話でよくあるんですが

夫

今日暑いからその服やめときや

息子
息子

これがいい

 

と夫はよく息子の服装(主に季節感)に口出ししてくるんですけど

それがまぁしつこいんですよね。

そりゃ夫のほうが人生経験は長いので合ってることが多いです。

でも頑なに

夫

俺の言うことが正しい!

みたいな言い方する時もあるので
ほんまにやめてくれんか?

過干渉ってある日突然始まるわけでも、
ここからが過干渉!って線引されているわけでもなく

こうした日々の小言の積み重ねでもあると思います。

 

じゃあどうするのかと。

上の例でいくと、確かに子どもって季節感バグってるし
気温に合ってないと外出先でしんどい思いをしますよね。

幼児はともかく、小学生とかになってくると
私はそのまま出かけさせるのもアリっちゃアリです。

自分の選択に責任を持たせるという意味でも。

あとはやはりこれも食事と同じですが、
自分で意識することで失敗も教訓になるんじゃないかなと思います。

 

ヘリ親になる人の傾向

大前提これがあります。

「無自覚」

 

対子どもだと「ヘリコプターペアレント」という呼び方になりますが
これが会社で対部下だと

マイクロマネジメント
という呼び方になったりします。

どちらも共通するのが

自分よりも下の存在に過干渉な振る舞いをしてしまう

そういったマイクロマネジメント気質の人は、

自分が干渉しすぎであることに気づきにくい傾向があるのです。

それどころか

「相手を助けているつもりになっている」

さいとう
さいとう

は~~~思い当たる節しかない。

 

ヘリ親の正体は◯◯

決して悪気があってやっているわけじゃない。

なにかをする時には最高のアドバイスをしようとしたり、
我が子がいい結果を出すためにはどうすべきか分析したりする。

あれこれ手を加え、習い事をサポートし、手をこまねく。

こう聞くととても熱心な親に思えるけど、その心理を紐解いていくと

子どものためではなく、
自分の不安を解消するため

というパターンが非常に多いです。

子どもに過干渉をしてしまう保護者には、共通することがあります。

強い不安を抱えやすいという傾向

ゆえに、自分似ている子ほど過干渉になりやすいのです。

たとえば人間関係が苦手なお母さんの場合、

その子どもが内向的だった場合には過剰に心配し、

なぜこの子はこんなに人見知りなんだろう……

と思い悩み、結果過干渉になってしまう。

が、これは自分の内向的な性格を自分自身が受け入れられていないことが
原因なので、

「内向的な自分でもいい」

という自己受容ができれば、自分に似た我が子のことも
ありのまま愛せるようになるのです。

全ては自分!!

パターンが変わって、これが学歴・勉強も同じ。

 

自分が

「高学歴じゃなきゃ馬鹿にされる」

という強いコンプレックスがあるからこそ
学歴にこだわり、受験や勉強を必死でさせようとします。

表向きは

子どものために

ですが、自分のコンプレックスが起源なことに
案外人は気付かないんですよね。

さいとう
さいとう

みんなのコンプレックスはなんですか?

私なんかコンプレックスの塊なので
そりゃもう大変ですよ(人生)

息子のことも、自分に似た不安要素があると
どうにか排除しようとしてしまう傾向になるなと
改めて気付きました。

そういえば、これ中受セミナーの時におおたとしまさ先生が言っていたことそのままだな。

「子どもの状況に不安を感じるのは昔の自分に同じ不安があったから」

まるでボディーブローのように時間差で効いてくる名言。

 

じゃあどうすれば?

とはいえ日常生活、多少なりとも指示しなければ
子育てなんてできないし、まず生活が回らない。

なので行動を指示するより、

子どもの気持ちを聞く
子どもにそれを言語化してもらう

ということを親子共にトレーニングしていくことが大事だそうです。

 

「今どう感じてる?」「これどう思った?」

と聞くのもいいし、

よく忘れ物する子には

ちゃんと確認しなさい!

ではなく、

どうしたら忘れ物しないかな?

 

と自分で考えさせる余白を与える。

または、宿題など

「早く宿題しなさい」

じゃなく

「宿題はいつする?」

など、あくまでこどもに舵を握らせる。

Daigo少年

自分で決めた!

という自己効力感を育てることが大切!

 

自己効力感とは…
心理学者のアルバート・バンデューラが提唱した概念。
単なる「自分はできる!」という根拠のない自信(自尊心)とは異なり、「この状況なら、自分にはこう対処する能力がある」という、特定の課題に対する具体的な見通し

まとめ

「自分に似た子に不安を抱きやすい」

というのが個人的にはめちゃくちゃ腑に落ちました。

物事って全部そうで、

たとえばマウント取ってくる人は不安や弱さの裏返しだし、

あとこれ持論なんだけど

私って優しいんだ

私サバサバしてるから

俺って正義感が強いんだ

など、自分で自分のポジティブなところを「言葉」で過剰にアピールする人は

「他人からこう見られたいという理想」

であるパターンがめちゃくちゃ多いと思ってます。

別にそれが悪いとかじゃなくて、すべては裏返しということ。

 

幼児期は親のサポートや誘導もありつつ、
「自分で決める」という練習を意識していくのが良いかなと!

ちなみに今の私のもやもやは、
小学生になった息子にどう「時間割」「宿題」の習慣を
付けさせるかということ……。

今までルーティンというものを作ってこなかったんだけど、
ここにきてルーティン(習慣)の大切さを実感してる。

近々脳と習慣の深い関係性についてまとめようと思います。

 

さいとう
さいとう

いつも読んでくださりありがとうございます。
感想やアウトプットのためのフィードバック、あればどしどし

 

参考文献

・Does Playing Pay? The Fitness-Effect of Free Play during Childhood

・柳澤綾子

この記事を書いた人
さいとう

★インスタフォロワー4万人御礼★
数多の育児書や論文から立証された心理学や
研究結果を子育てに役立て、発信していきます。
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【2024年2月予定】
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