何これめっちゃ大事じゃん…。
4歳から始めたい、哲学対話を掘る
こんばんは!
夜にPCでブログ用のフリー素材探してたら
いきなりホラー画像が出てきて
画面を叩き割ろうかと思ったよ!さいとうです!
今回はこども哲学について
「哲学」
と聞くとソクラテスくらいしか思い浮かばない知的生命体なさいとうでも
さすがに子ども(それも幼児)に教えるとなると躊躇してしまいます。
しかしここで言う哲学とは、「哲学対話」のこと!
目的としては
・自分の意見が最も正しいと勘違いしてしまいがちな痛い大人にならないこと
・自分とは異なる価値観の相手の意見も聞け、多角的に物事を考えられるようになること
現実社会で誰にも相手にされない鬱憤をXで晴らすような大人にならないようにしないとね!
人は一人では生きていけないので、
その中でいかに賢く立ち回れるかって割と重要ですよね。
※この場合の賢いは勉強云々ではない
「こども哲学」や「哲学対話」について調べるうちに
自分の親としての問題点も見えてきたので存分にシェアさせて頂きます。
そもそも「こども哲学・哲学対話」とは
もともと、米国の哲学者マシュー・リップマンによって1970年前後に開発された教育プログラムです。意外にそんな昔からあったんですね。
全然私のところまで届いてなかったわ
哲学対話は、
「答えがない問いについて探求する活動」
クイズではないので正解を求めることはしない
それぞれの意見を取り入れながら思考力を深めていくことを目的としていますので
そこんとこ履き違えないように!
10代しゃべり場的なアレじゃないよ。(知ってる人おるんか)
自分の意見を押し付けて、相手を言い負かすことはNGなので
あの番組は健全な哲学からは程遠いディベートのひとつだと思っている。
同じくよくひろゆき氏がやってるディベート対決なんかも違うので
(このブログひろゆきの登場率高すぎ)
ご注意です。
では、もっと具体的に掘り下げていきます。
子どもとの哲学対話のやり方
単純です。
子どもが
〇〇ってどういうこと?
と何かに疑問を持ったタイミングがスタート!
日常の些細な疑問や、ふと思った事などなんでもOK!
ただし正解がないことが条件なので、
科学的に説明できる題材は少し違います。
例に挙げると「なんで空は青いの?」
などは
リケジョママなら秒で答えられる朝飯前な疑問だと思うのですが
私のように答えられなくてもググれば正解が出てきますよね
それよりも、
「人は死んだらどうなるの?」
や、
「なぜ愚かな人類は争うことを辞めないの?」
などのほうが、哲学対話の題材としては適切!(正解がないからね!)
もし!
「題材がなかなか出てこない……」
という方がいれば、これもおすすめ!
【Q~子どものための哲学(NHK for school)】
天下のNHK様が作って下さいました~~~
受信料勘弁してください~~~~
または、私が春までアンバサダーを務めさせて頂いていた
AERA with Kidsの23年秋号にも哲学対話の特集があるので
バックナンバーお求めの方はホームページから!
日常の会話も哲学対話に!具体的なやり方
ここからは日常会話を哲学対話にする具体的なやり方と、
親の役割とNG言動についてまとめました!
具体的な方法
とにかく冷静に「なぜ?」を突き詰めていく。
そうすることで子どもに「気付き」を与えられる!
できるだけそこに親の「感情」「思い込み」は入れないようにする。
勉強したくない、嫌い
といった子どもの言葉に過剰反応し、
勉強は将来こういう役に立つから云々~
と、姑みたいにくどくど言っていませんか? いませんね?
これが哲学対話になると、
勉強のどういうところが嫌なの?
将来どんな役に立つかな?
もし勉強しなかったらどうなるかな?
などと、
子ども自身に答えを見つけさせるお手伝いを
していく流れになります。
親は答えを教えない。導くだけだ……
そうすることで、どんどん
・自分で物事を判断できる子
・深く考えられる子
になります。知性の塊。
親の役割
①(何度も言うけど)答えを教えない
これは何? どういう意味?
調べてみよう
②理由や根拠を一緒に考える
「これ何でだろうね?」
③子どもの意見を親身に聞く
なるほど。そういう視点もありだね
などと、たとえばかばかしく思えても一蹴しない!
子どもとの哲学対話「親のNG言動」
めっちゃあるからヨロシク
・0か1で考えることはNG。世界はもっと複雑。グレーゾーンがあることも示唆する
・ドグマを押し付ける。いわゆる親の正論を子供の理解や議論なしで押し付ける
・知ったかぶり。浅い知識なのがバレる。知らないことは素直に認め、子供と一緒に調べる
・言い負かすこと。安心して対話ができなくなる
・大人が熱くなりすぎると子どもはドン引きする
・子どもから言い出した疑問でも、大人が白熱しすぎたり、意見を無理矢理引き出そうとするとうんざりさせてしまうので注意。
・集中してないなと思ったらサッと切り上げる
具体的なトレーニング
ゲーム感覚で思考力を身につける方法もあります。
移動中や待ち時間などにできるので、
ぜひ頭の片隅にチェケラしといてください。
①連想ゲーム
赤くて丸いものなーんだ
など、子供の年齢や答えられそうなレベルに合わせてクイズを出す!
これも正解はひとつじゃないので、できるだけ多く引き出せばより良き。
②共通点探し
リンゴとメロン、どこが同じ?
と、二つのものの共通点をできるだけ沢山上げさせる。
③思い出す
いつかの記事でも書いたのですが、子供の脳にとって
「思い出す」という行為はめちゃくちゃ大事。
でも何の記事でそれを書いたのか
もうさっぱり思い出せないよ!(アカン)
単純に、以前経験したことや、絵本の内容などを
どうしてああなったんだっけ?
あの時あそこでなにしたっけ?
などと問うて、強制的に記憶を引き出す
の、おすすめです。
まとめ
哲学っていうと、
「なんかIQ高そうなこと言わねば……!」
と思ってしまいがちなんですけど、
安心して下さい。
相手は子どもです。
ハードル低くなったよね?
息子も日々、ありとあらゆる疑問を抱きながら成長していますが
そういうときつい答えを教えようとしてしまうことに気付きました。
親としての威厳を示さねば……!
と、それっぽいこと言って強引に納得させたことも数知れず……。
ちょうど4歳なので、これからは一緒に考えていくフェーズだなと。
己への戒めにもなったので、この哲学対話は積極的に取り入れていきたい!
子どもはみんな何かに疑問を持つ天才なので、
この期を逃す手は……ないね!!
が、あんまりやりすぎると多分ウザいので注意です。
終わります。
参考文献
・「子どもの哲学」が問いかけるもの――その教育理論と哲学的問題
・スタンフォード・オンラインハイスクール校長が教える 子どもの「考える力を伸ばす」教科書 著者星 友啓
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