「創造性」の危険性から対策まで!
こんばんは!
今回、私の子育ての最大のテーマのひとつである
「創造性」
についてまとめました!
「創造性を育もう」
「創造性が大切」
知育ママならすっかり聞き慣れた言葉ですが、
みなさんは創造性というものを本当に理解できているでしょうか?
今回まとめたのは

子どもの創造性を育むにはコレ★
などという内容ではないです(断言)
もっと本質的なことに迫っていきます。
創造性がある人というのはもちろん素晴らしいですが、
光あるところには影もあるのが世の常……。
創造性とはなにか、そしてデメリットにも
触れていきたいなと!
創造性とはなんや
日本のデザイン学者で筑波大学名誉教授の高山喜久さんによると、
創造性とは、
前頭葉においてひとりでに沸いてくるものではなく
それまでに脳に取り入れたものが色々と新しい組み合わせを
作ることである
つまり、それまでその人が
見たもの、聞いたこと、触れたこと、感じたこと
によって構成されている、
いわば知識の集合体なわけです。
この言葉からも分かるように、
創造する前に、まずは様々な体験が必須。
さらに……
創造性=アートという印象が強いですが、
どんな世界でも創造性は必要です。
たとえばノーベル賞レベルの発明は
創造性に科学を掛け合わせてきた結果生まれたもの
私たちの子育てて重要なことは、
いかに
これが本当に大切になっていくわけですね!
が、同調圧力が強い日本でクリエイティブ(異端)を貫くって
そんな簡単なことじゃないよねつってってって。
創造的で生き続けるには覚悟が必要。
そしてそう育てたいと思うなら、
親も同じく我が子が異端扱いされることへの
覚悟や、周りの目を気にしない鈍感さがいる。
画一的に物事を見たり、

この職業が勝ち組!
こうあるべき!
というステレオタイプの考えだと、
厳しいのかなと思います。
私自身も無意識のうちに
世間の当たり前・常識・こうあるべき
に流されてしまうことがあるので
戒めとしてこれを書いてます……
決して「いい環境」が創造性を育てるわけではない
皆さま子どもの創造性を育むために
いろんなおもちゃや教材、
環境を用意して、声掛けにも気を付けて
日々お過ごしのことかと思いますが、
それよりももっと大事なことがあります。
それは、

順番に説明するぜ!!
面白い映画を観ました。
『天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~』(原題:Why Are We Creative? )
映画・画家・科学・建築……あらゆる世界で活躍する天才たちに
(あなたはなぜクリエイティブなのですか?)
創造性について語ってもらうという内容です。
日本人では
写真家の「荒木経惟」
世界的映画監督「北野武」
ファッションデザイナー「山本耀司」
俳優のジョン・クリーズ。
彼はこう答えました。
異なる2つを組み合わせた経験を持つ若者は、創造的な大人に成長する。
例えば転居が多い場合、行く先々で暮らし方が変わる。
2つかそれ以上の基準を組み合わせて対応するからね。
性格や思考がほぼ同じ夫婦の子供はあまり創造性のない大人に育つ。
異なる基準を持たない単調な世界に入ると、人は創造性を失う。

すごい納得!
端的に言うと、
「異なる文化や価値観に触れる経験」が創造性を育むという話しです。
「考え方がぶつかる場に身を置き、どうにか適応する経験」も大事っちゅーわけですね。
これを裏付けるような研究もあって、
社会心理学者アダム・ガリンスキーの研究によると、
海外生活を経験した人は創造性が高まる
これは、なんとなくそうだろうな~と思います。
異なる文化に適応しようとする過程で、思考の柔軟性が鍛えられるからだそうです。
私も中学の時の英語の先生に、

10代のうちに海外行ってたほうがいいよ。
日本とは全然違う街並みとか、そういうの見るだけで
価値観変わったりする。
大人になってからの感じ方と10代での感じ方は全然違うから
って言われた言葉が今も結構心に残ってます。
だから猛烈にハリポタに憧れたんですけど(そこ)
我が家は海外旅行行くような家庭じゃなかったので……。(Oh…)
また、こんな論文も。
デュアル・モード理論
心理学者スコット・バリー・カウフマンが言った
「創造性は”収束的思考”と”発散的思考”の両方を行き来することで生まれる」
という説も近いです。

”収束的思考”と”発散的思考”についてはのちほど詳しく!
逆境が創造性を育てる
逆境指数(Adversity Quotient, AQ)
という概念をご存じでしょうか?
困難な環境を乗り越える力が高い人は、
IQが高い人よりも現実社会で成功しやすい
と言われてます。
実際、天才・異端児タイプは、
家庭に何らかの問題を抱えていた例が多いです。

スティーブ・ジョブズも生みの親に育てられていないし、
カート・コバーンもかなり問題の多い家庭出身。
ショールーム株式会社の前田裕二さんも、
子どもの頃からかなり壮絶な経験されてることで有名ですよね。
① 逆境と創造性の関係
「逆境が創造性を育てる」というのは、多くの研究で言われてます。
適度な逆境は、
• 「他に道がない」から仕方なく新しいアイデアを出す
という状況を生み出すんですね。
特に、強制的に現実に直面させられる環境にいると、
「生き延びるための創造性」が育ちます。
たとえば、
• 親が感情的 → 親の機嫌を読む力=空気を読む力が発達する
(対人間の創造性に超役立つ)
逆境の注意点
もちろん、逆境にも限度があります。
極端なトラウマや虐待レベルになると、逆にメンタルが壊れてしまうリスクも高い!
安全基地理論(ボウルビィの愛着理論)
によると、
ある程度「安全だと感じる基地(家庭)」があることで、
子どもは安心して冒険できるという理論です。
その上で、
「違う世界」や「矛盾する価値観」に触れるのが理想的。
家庭が壊れて安全基地すらないと、創造性どころか不安に飲み込まれて
壊れてしまうことも十分ありますからね……。
どのくらいの逆境なら+になるのか?
これ、すごく面白い話があって、
「逆境は曲線を描く」と言われます。
・適度な逆境 → 創造性・問題解決力が最大化
・逆境過多 → 精神が壊れる・トラウマ化する
つまり、
• 軽いストレスや不便さ → 最高の成長材料
• 重すぎる虐待や無力感 → 創造性どころか防衛的な思考(視野が狭くなる)
ネガティブ体験と神経可塑性(脳の柔軟性)
「神経可塑性」というのは、
脳が新しい状況に合わせて構造を変えたり、新しい回路を作ったりする力
のことです。
ネガティブ体験(特に意外性の高い体験)に直面すると、
脳は
「ヤバい、今までのやり方じゃ通用しない!」
と危機感を覚え、
超・急速に!新しい繋がりを作り始めることがわかっています。
だから、
これが繰り返されると、
脳の柔軟性=創造性がめちゃくちゃ高まるということ。
(ただし行き過ぎると「防御脳」になってしまうからバランスが重要。)
なので、
子どもは傷付いていい。

と、最近強く思います。
心配だし、かわいそうだし、
自分が傷つくよりもしんどいけど、
でもそれも強くなるための試練なんだって
過保護メンタルを手放さなければ。
なんでも用意してあげて、
なんでも与えて、
環境を整えて
そんなに完璧にしなくても、
むしろ「足りない」という状況が
その子を伸ばすことだってたくさんある。
インスタの知育アカ見てると
アレもしなきゃ、これも買わなきゃ
って思ってしまうんだけど

ま、別にいらねーか
というツヨツヨメンタルでやってます最近は。
論理的思考とアート思考どちらが大切か
世の中には全てを
順序立てて物事を見れる論理的思考タイプの人もいれば、
感覚が鋭いクリエイティブタイプの人もいます。
ここで参考になるのが、
「発散的思考」と「収束的思考」
先に説明した、この言葉は
1956年に心理学者のジョイポール・ギルフォードが提唱したものです。

両者の違いからいくぜ!
問題を解決するためのプロセス重視。
論理的で分析的なアプローチ。
複数の可能性を絞り込み、一つの最適な解決策を導き出すことに重点を置く。
発散的思考…
新しいアイデアや可能性を生み出すことによって問題を解決する、
創造的で探索的なアプローチ。
従来の型にハマらない思考で新たな視点を生む。
心理学者スコット・バリー・カウフマンが言った
「創造性は”収束的思考”と”発散的思考”の両方を行き来することで生まれる」
つまり……
どっちも大事。
収束的思考だけだと、合理性を重視するあまり
型にハマらない、より創造的なアイデアを見落とす可能性があるし、
発散的思考に関しては、意思決定や問題解決能力に弱く
常に実用的であるとは限らない……。
論理的思考で得た明確な情報や分析結果に、
アート思考で柔軟な発想や創意工夫を加えることが
一番ですね。
ふたつの異なる視点から問題にアプローチすることで、
単一の方法では見逃してしまう可能性のある側面にも気づくことができます。

どっちが偉いとかではない。
手を取り合って協力していこう……
(訳:どっちも伸ばそう)
クリエイティブな人が陥るデメリット
創造性にもデメリットがあります。
クリエイティブであればあるほど……
繊細過ぎる
クリエイティブな人は、普通の人なら気にしないような小さな違和感や感情に敏感。
これは作品やアイデアを生む源だけど、同時にストレスも感じやすい。
独自の世界を持っていたり、自己内省をよくする人が多い。
その分、自己批判や自己否定に陥りやすい傾向もある。
逆境体験が、創造性を育てる半面、心の傷を残しているケースもある。
いいものを作りたい気持ちが強すぎて、妥協できず苦しんでしまう。
これに対抗する手立てもあります。
創造性を伸ばしながら〇〇を鍛える
そこでもレジリエンスの大切さに触れていましたね。
創造性を鍛えるなら、同時に心のしなやかさも育てていく!
それが我が子を病ませない方法のひとつ。
失敗だらけの人生だからさ!!!!
これからも色んなことに挑戦していきたいし、
でも多分失敗もするだろうし、
そんなときのために身に付けたいと思ってます。
勉強してから皆にシェアするね!!!
まとめ
いかかでしたか?
大事なのは「逆境経験」とのことなので
我が子はどんどん谷底に突き落とそう!(ライオン)
そして異なる価値観や考え方に触れることも
とっても大事ですよね。
海外のサマースクールに参加したり、
海外でなくても田舎留学とかも積極的に参加させたいなと
思いました!
とにかく同じ生活圏内から飛び出して、
色んな人と交流できる機会を作ってあげたい!
そういう環境って子どものうちは
親が意識して与えてあげるかどうかで変わってくるので。

これが噂の体験格差……
クリエイティブタイプの子の見守り方
なども一緒にまとめたかったのですが、
長くなってしまうので、今度図解にまとめようと思います。
(最近ブログの長さを気にするさいとう)
では!!!
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