子どもにゲームを与えることは悪?
「ゲーム依存」の対処法まで!
こんばんは。
みなさん、子供の頃デジタルなゲームといえば何でしたか?
私はもっぱらポケモンとFF10ですね。
ちなみに最初に選ぶポケモンは毎回ヒトカゲでした
他にも5つ上の兄の影響で、ぷよぷよとかストリートファイターとかやってましたが
一番記憶にあって楽しかったのはこの二つです。
あと兄が友達から借りてきたときメモ(ときめきメモリアル)とか
やったりして、謎に女子高生と恋愛してました。(当時小学生)
今回は、現代の親なら誰でも気になる……
について!
みなさんは、ゲームは悪か善かどっち派が多いんですかね?
今回、ネットで様々な声を調べてみたのですが、
・反対派は断固反対
・肯定派はとにかく肯定
という感じで、他の事柄に比べて極端だったのも面白いなと思いました。
「人は自分が信じたいものを信じる」が見事に体現されていた
なのでどっちの意見も参考にしつつ、私なりにゲームについてまとめてみました。
ちなみに私は、自分が子供時代ゲームを楽しんでいた事は一切無視して
完全に悪派でした。(薄情オブ薄情)
でした(2回目)
というか、もうネガティブな煽りをモロに受けて
完全にゲームに怯えてました。
我が子には指一本触れさせない
という気持ち。
それが今回、
あれ?
そんなに悪いわけでもないじゃん?(語尾上げ)
結構いいヤツじゃん?
と考えを改めたので、これはぜひ
ゲーム否定派の方も、肯定派の方も
一度読んで欲しい記事になっています。
少なくとも私は怯えることはなくなりました
物事はいつでも多角的に見る事が大切!!
ゲーム依存症
よく言われるのがこれですよね。
ゲーム依存
これはね、正直程度の違いはあれどあると思います。
スマホも同じですよね。
電車に乗ればみんなスマホを見ているし、
気付いたらトイレにまで持って行ってる……
ゲームの場合、神経伝達物質のドーパミンが関係しています。
よく聞くやつ
ゲームは脳の神経伝達物質「ドーパミン」を増やすのですが、
ドーパミンは幸福感や快楽といった感情をもたらします。
しかし、同時に過剰に分泌されると副作用もあります。
最初は1日2時間で満足していたのが3時間、4時間と増えていく……
これが依存症の始まりです。
ギャンブル依存症、薬物依存症、ネット依存症、ニコチン依存症……
大なり小なりほぼ全ての依存症に関係するのがドーパミン。
ドーパミンは快楽を得ると「もっと」「もっと」を要求するものなので、
個人の意思が「強い・弱い」は一切関係ないんですよね。
たとえば、なかなかゲームを辞められない子に対して
も~! またゲームばっかりして!
と何度怒っても改善されないのは当たり前なのです。
既に依存・もしくは依存状態に片足を突っ込んでいる場合、
もはや子供の意思だけではどうすることもできない領域に入っています。
親世代のゲームとは違う
依存症になるかどうかは個人の資質もありますので、
同じゲームを同じ時間したからと言って、全員がハマるわけではありません。
私もそうなのですが、よく
私もゲームしてたけど依存症になってない
という意見がありますよね。
しかし、忘れてほしくないのが、私達が幼い頃やっていたゲームと、
今のゲームは同じようで違います。
今の時代のゲームは、クオリティが高いだけに
私達親世代の頃のゲームと比べものにならないほど
日常との境目が曖昧になってきている
ぷよぷよなんて可愛いもんよ…
制作会社も必死です。
オンラインやソシャゲ課金など
ゲーム会社の方々が、その優秀な頭脳を駆使して
いかに飽きさせないか
いかに依存させるか
を考えて作られているので、当然といえば当然なのかもしれません。
いやね、これ姪っ子たち(小学生)を見ていると本当に感じるんですよ。
ゲーム(とYouTube)を取り上げられたら、何して遊んだらいいか分かってないんですよね。
ゲームのデメリット
まず、ゲームのデメリットについて説いていきたいと思います。
睡眠時間が減る
先に申し上げたように、ゲームは依存性が強いので、つい
あと30分! あと1時間!!
とズルズル時間を溶かしていく……そういった経験は誰でもあるのではないでしょうか?
現在進行形でそうです(スマホ依存症)
それが重なって、結局徹夜してしまう……
なんてことも多くあります。
睡眠時間が減ると生きるパフォーマンスが下がる事はみなさん身を持って体験している
と思うので、これは確実に良くないのかなと。
「現実逃避の為のゲーム」
こちらの著書によりますと……
ゲーム依存症の人は、ほぼまちがいなく
「現実逃避のための手段」としてゲームをしているようです。
「勉強したくない、考えたくない、後回しにしたい」
まるで私の自己紹介文
そういった動機からゲームをしているのだとすれば危険信号かもしれません。
なぜなら、ゲームに逃げる事で本当に大事な、
現実世界での問題や課題を解決するための時間や労力がなくなっていく。
そうなるとますます現状は悪化し、更にゲームに逃げるという
負のループに入ってしまいます。
もし子どものうちから現実逃避のためのゲームを何時間もしているなら
大人になっても同じように問題を先送りにする癖がついてしまうかもしれない
という危惧だけしておいたほうが良さそうです。
などの明確な目的を持ってゲームに取り組むことは
後にお話するようなゲームの持つメリットを最大限に享受できるそう。
極論言うと、
このゲームが死ぬほど好きだ!!
1時間後に地球が滅亡するとしてもこのゲームをやっていたい!!
という気概があればオッケーです。
他のことがおろそかになる
ゲームのデメリットで一、二を争うのがこれかなと思います。
ゲームそのものがどうとかいうよりも、プレイ時間の長さが問題なんですよね。
例えば読書をしていても5時間ぶっ続けて本を読む人はまぁいないと思うんですが
それができちゃうのもゲームの怖いところ。
特に子供がそれをやってしまうと
ゲーム以外のことにかける有益な時間(勉強・体験・遊び・読書)が削られてしまうのは、
やはり実体験を何より大事にしたい私としてはかなりデメリットに思えてしまいます。
ゲームをすると暴力的になる?
よく言われているのが、
だと思うのですが、こちらについてはこんな研究がありました。
オックスフォード大学が
「子どもの頃に暴力的なゲームをした子は暴力的になるのか」
ということを調べた、大規模な調査によれば、
と結論付けています。
確かに、社会や家庭、そして政治全体の問題が、
ゲームやテレビアニメの問題にすり替えられるのはよくありますし、それについては個人的にもどうかと思います。
しかし、以前こちらの記事で
「幼児は暴力性を模倣する」
という研究論文をご紹介したのですが、そうなってくると矛盾しますよね。
テレビの暴力シーンは模倣するのに、ゲームはしないなんてことはありえるのか?
また、ある程度しっかりした年齢の子供と、
まだ現実とバーチャルの区別が曖昧な幼児ではその効果も違ってくるんじゃないかと思うのと、
オックスフォードの論文では暴力性の相関は認められなかったものの、
ことを指摘しています。
起こしうるのかよ
なのでこれについてはさらなる研究が進むのを待ちたいと思います。
まぁオックスフォードがなんて言おうと私は暴力的なゲームを子供にさせる気はないがな!!
ゲームのメリット
いよいよです。(何が)
ゲームのメリットについても調べてみました。
よくゲームをする人は
ゲーム以外の課題も努力して目的を達成しよう!!
という傾向が強いということが分かっているそうです。
「難しい課題に挑むのが好き」という、つよつよメンタルが鍛えられるんですね(すごく羨ましい)
このメンタルあったら最強じゃないですか?
前から思ってたんですけど、負けず嫌いって最強の成功メンタルですよね。
私競争意識が低すぎなので羨ましいです。
桜木花道みたいになりたい人生だった。(スラムダンク)
あのゲームはこんなにも良い効果がある
テンポが良くてスピード勝負のアクションゲームや、レースゲームに関しては
以下のようなメリットがあると言います。
・科学、テクノロジー、工学、数学の分野で活躍しがち
・レースなど時間制限があることで、脳が追い詰められた状態から素早く的確に判断するというスキルが磨かれる
・ゲームをあまりしない人に比べて3倍ほど情報処理能力が早い
とりあえずデジタルゲームデビューはマリオカートに決めました
あとよく、桃鉄で地理を覚えたというのも聞きますし、
どうぶつの森で魚の種類を覚えたなども聞きますので、
なんかそっち系のゲームは知識を身に付けるのにも良さそうです。
e-sports
近年はeスポーツの市場規模が拡大していますよね。
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
引用:一般社団法人日本eスポーツ連合公式ホームページより
eスポーツが、ゲームをやるメリットとして取り沙汰されることも多いのですが、
個人的には「サッカーを沢山練習したからみんながプロになれるわけではない」
ように、
ゲームを沢山やったからと言ってみんなプロになれるわけではなく
ほとんどの人はゲームが趣味の人で終わる可能性が高いので
それが理由で
よし、じゃあたくさんゲームをさせよう
……という気にはなれないのが本音
友達の弟がeスポーツの世界でプロになっていて、大きいスポンサーもついていたのですが
コロナの煽りを受けてスポンサーが撤退。契約を切られてしまいました。
結局続けられなくなったというケースが身近にあるので
やはり盛んだからといっても、まだまだ吹けば飛んでいくといいますか、
立場的には弱いのだなと感じます。今後は分かりませんが!
「禁止」は解決策ではない
基本的に、ゲームに限らず何事も
「禁止」
という措置をとることは良い方法ではないのかなと。
ゲームは全て悪と決めつけて、
子どもが適切な時間内で楽しんでいる、ゲームのジャンルも暴力的なものや危険なものではない場合にもそれを取り上げるのはいかがなものでしょうか。
というわけでここまで調べたうえで対処法をまとめました。
家庭の方針別・ゲーム対策
ここでは、
・多少ならやっていい家庭
ごとに現状気を付けたいポイントなどをまとめてみました。
ゲームをやらせたくない家庭
大前提として、家庭内でコントロールできたとしても、
ここ割り切らないと、子供も親もしんどいです。
「家にはあるけど禁止されている」
という状態よりも
「家にはない」という状態のほうが子ども自身も諦めがつくそうです。
なので、子供にゲームをさせたくないと思うのであれば、当たり前ですが
買わない・与えない
中途半端に与えて、「やりすぎているから取り上げる」というのは悪手です。(結構多い)
その為には、ゲームに対する家庭の方針を幼少期のうちから早めに決めておく事が大事ですね。
多少ならやっていい家庭
依存は避けたいけど、多少ならやらせてもいい
こういったご家庭は多いと思います。(私もです)
週21時間(1日3時間)以上やると依存症になりやすい
・ゲームとの距離感をポジティブなものにできるか、
・それとも呑まれてしまうのか
これは週21時間がターニングポイント
さきほどのオックスフォード大学の調査でも、ゲームの内容ではなくプレイ時間長さのほうが問題だという結果が出ています
先ほど、ゲームで得られるメリットを色々とご紹介致しましたが、
それらに関しても、週21時間を超えるとメリットよりも、社会生活に悪影響を及ぼしてしまうほうが大きいそうです。
なので、プレイ時間は一日2時間……いって3時間程度に抑えるのが得策!!
1時間勉強したから10分だけゲーム休憩しよう!
と、勉強の合間にゲームをする子も多いと思います。
が、精神科医 樺沢紫苑先生曰く
脳を休ませるには目を使わないのが一番。
勉強などの休憩時間にゲームをやるというのは目からの刺激が強く
逆に脳を興奮状態にさせて良くない
その後のパフォーマンスを落とすだけ
ということですので、
休憩と称してゲームをやることは全く休憩になっていないどころか
むしろ脳を疲れさせるだけなので、
そういったゲームの与え方は辞めておいたほうが良いです。
完全に勉強などやるべきことが終わってから与えたほうが良き◎
ゲームにノルマを課す
という方法が効果的だそう。
これは、
「それまで意欲的に取り組んでいたことでも、義務化されると徐々にやる気を失う」
という人間の心理を利用した方法。
以前書いたこちらの記事に通じるものがあります。
具体的な方法としては、子どものキャパよりも難易度の高いノルマを
ガンガン与えます。
「この日までにクリアしないと」
「まだこんなにノルマ残ってるよ」
などと煽りまくり、
ノルマの進捗状況の報告を義務付けさせるのです。
これはウザい(確信)
最初のうちは楽しんでやっている子も、次第に嫌になってくるのだとか。
しかし、ここで達成感が得られてしまうとやる気がみなぎってしまうので、
達成感を得られないレベルの難しいノルマが良いそうです。
満足感を与えない環境でゲームを無理やりさせる。
どんなに好きな食べ物でも、お腹いっぱいの状態で無理やり食べさせられるとしんどいですよね。
ちなみに科学的根拠はないそうですので保証はしません。クレームはご勘弁。
ゲームへの執着がよっぽど酷い時はこんな方法を使うのもアリ
・週末だけOKとルールを決める
・ゲームをやる時は家族みんなで楽しんでみる
・個人所有物にはさせない
ゲームを買う前に、あらかじめ家庭内でルールを決めておくというのも大切です
佐藤ママを始めとする、優秀なお子さんを持つ親御さん方は
上記の方法をとっていた方が多いイメージ!!
まとめ
結論。
ゲームは毒にも薬にもなる。
ゲーム否定派というか、公園で集まってピコピコゲームしている小学生を見るたびに
不安な気持ちに襲われていた私ですが、
ゲームも付き合い方を考えれば恐れるものじゃないと分かったので
その不安が多少なりとも払拭できたのは良かったなと。
また、
10代の子には影響のないことでも、幼児とっては悪影響というものは多々あります。(ゲームに限らず)
特に幼いうちは親が管理するのも必要だと思います。
あのビルゲイツも、コンピュータなどのデジタルなものに出会ったのは
12歳の頃だそうです。
意外に遅いですよね
ビルゲイツの両親は、早くからデジタルなものに触れさせるよりも
ボーイスカウトなどを通して実体験や人との関わりを持つことを重要視していたそうです。
↓つまりこういう事です
彼がもっと早くコンピューターと出合っていたら、コンピューターの優れた技術者になっていたかもしれないが、企業を成功させ、世界的大企業を率いるリーダーとして活躍できていたかどうかは疑問である。
小さいうちは、テレビやビデオ、ゲームやインターネットなどの映像情報メディアに時間を奪われ過ぎないことが、子どもの発達の可能性を損なわない上で重要なことに思える。
引用 発達障害だったビル・ゲイツはなぜ世界一の大富豪になれのか 幻冬舎plus
何歳から与えても楽しめるものについては急いで与える必要はない、のかなと!
それより、今(3歳)は実体験や運動、読書を優先させたいので、
いくらゲームにメリットがあると分かったとて
それらの時間を割いてまでゲームをさせようというところまではいかなかったのが本音ですね。
ゲームをすることは否定しない。が、今じゃない
少しでもゲームとの付き合い方に不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
【参考文献】
・ゲームは脳に悪いのか?【精神科医 樺沢紫苑】精神科医 樺沢紫苑の樺チャンネル
・あと伸びする子はこんな家で育つ
・スーパーベターになろう!ゲームの科学で作る「強く勇敢な自分」(早川)ジェイン・マクゴニガル、武藤陽生、藤井清美 著
・Violent video game engagement is not associated with adolescents’ aggressive behaviour: evidence from a registered report
・発達障害だったビル・ゲイツはなぜ世界一の大富豪になれのか 幻冬舎PLUS
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