あなたの子供はどっちのタイプに当てはまる?
2種類の知的好奇心に迫る!!
「幼児期から好奇心を伸ばすことが大切」
とはよく言われますが、その正体は一体何なのでしょう。
かの有名なアインシュタインは言いました。
私には、特殊な才能はありません。ただ、熱狂的な好奇心があるだけです。
また、
古代ギリシアの哲学者のプラトンは、
少年を暴力と厳しさによって教え込もうとするな。
彼の興味を利用して指導せよ。
そうすれば自分の能力がどこに向いているか、少年自身で見出しやすくなる。
という名言を残しています。
プラトーーーーーーン!!!!(一生ついていきます)
この「~せよ」って言い方が、いかにも古代ギリシア感出てて推せる。(そこじゃない)
日本人の好奇心は低下している
2013年、OECD 加盟国で行われた PISA (Programme for International Student Assessment)の
好奇心に関する質問、
に対し、スウェーデン人やアメリカ人など欧米人と比べて
韓国人や日本人は好奇心が低いことが指摘されたそうです。
米国人の81%に対して、なんと日本人は43%しかなかったというから驚き。
基本的に知的好奇心というのは
若いころのほうが活発で、歳を取るにつれてだんだん低くなっていくのですが、
日本の20歳の知的好奇心は、スウェーデンの65歳とほぼ同じだったのです!
これにはさすがの二宮金次郎も呆れ顔。
一体なぜなのか?
何故なんだ!?(分からんのかい)
そもそもかつての日本人は他国から、
「西洋文化を受け入れ日本風にアレンジする」など、
優れた好奇心を持つ民族と紹介されていたはずでした……。
こんな日本に誰がした。
画一的な学校教育が悪いのか、学力だけを求める受験システムが悪いのか、社会が悪いのか……。
皆さんはどう思いますか?
結構これは未来の我が子の為にも考えていかないとなぁと思っていますので
是非ご意見ある方はインスタのDMよりお聞かせ願えれば幸いです。
拡散的好奇心と特殊的好奇心
知的好奇心には様々なタイプがあり、その全貌は未だ議論がなされているのですが、
その中でも
拡散的好奇心と特殊的好奇心というものに注目しました。
幼児の場合は活発に見られがち
慎重で落ち着きがあり集中力があると見られがち
とはいえ人は、拡散・特殊ふたつの好奇心を併せ持っている
たとえば、
暇だから、なんか本でも読も~
恋愛・ノンフィクション・ミステリー・図鑑・歴史…どれにしようかな~(※拡散的好奇心)
何の本を読もうか探す、この時点で拡散的好奇心が発動。
そしてたとえば、「平家物語」を選んで読んだとします
【練り香】というのが当時の平安セレブの間で流行ったのか~
どんな香りで何の材料か気になるな~調べてみよう!(※特殊的好奇心)
などと、話の中に出てくる特定の「なにか」に興味を持ち、深く掘り下げること。
めちゃくちゃざっくりですが、こうして拡散的好奇心から特殊的好奇心へと移ります。
このように、
拡散的好奇心→特殊好奇心→疑問が解消されるとまた拡散的好奇心に戻る
というサイクルを繰り返しているのです。
どちらの好奇心も高めることで「探求心」「論理的思考」「客観性」が強くなり、
楽観的になる!(良い意味で)
小学校の時学年に一人はおった
まさにこのお方ですね↓
こういう特性が出てきたら親はこの好奇心を充足させるようサポートしなければならない!
また、特殊的好奇心を育てる為には、親にも知識や努力が必要です。
投げっぱなしでは子供の好奇心は高まりませんので、
我が子を日々観察し、それが何であれ
「あれ?ちょっと興味持ってるかな?」と思ったら
すぐさま実体験に繋げるよう環境を整えたり、
もっと詳しく知れる本を探したりなど行動しましょう。
なんで海は青いの?
という問いにはまず
なんでだろうね?
と、一旦受容し共感する。
その後で幼児のレベルに合わせて説明したり
「あとで調べてみようか」とすることで好奇心を刺激する
とはいえ
幼児の好奇心の種類は本来生まれ持ったものに左右される傾向にある
ようなので、
うちの子は何にもハマらない!!
などと思わなくてOK!!
色んなものにまんべんなく興味のある子、
特定のものにしか興味を示さない子、
大人でもそうであるように、子供だって人それぞれ!!
拡散・特殊それぞれの傾向
特殊・・・一つか二つの事しか選ばないが、毎日同じことを繰り返してやる、長続きすると言う傾向
ちなみに私は恐らく拡散の傾向が強い人間です。
色んなものに興味は持つし飛びつくけど飽きるのも早い。
そうです。JKです。(怒られろ)
ちなみに当然ながら、スポーツなど技能を必要とするもので活躍している人には特殊の傾向が強いそう。
好奇心を育てる環境
法政大学心理学科・渡辺弥生教授の記事がとても参考になりましたので
ご紹介します。
海外の学校などを見ていると、子どもが寝っ転がって本を読んだり、空き教室で自由におしゃべりができるようになっていたり、教室が博物館のようになっていたりと好奇心をくすぐるデザインや構造になっている様子がうかがえます。
一方、日本の教室は昔ながらの画一的な空間が多く、授業に集中させようと思うばかり居場所感を与えていません。あまりリラックスして何かを楽しむ、ということはしづらい空間です。
↑このような環境だと好奇心は育ちにくい
分かる。
病院と学校ってなんであんな刑務所みたいな色と作りなのか。
もっと通う(通学・通院する)のが楽しくなるようなお洒落なデザインにしたらいいのにってずっと思ってました。
基本色が灰色と白って全然映えないんですけど?(JK風に)
ホグワーツ魔法学校みたいにしてよ。
また、これは渡辺教授はもちろん、アグネス・チャンさんも言ってたのですが、
日常の中で変化を与えることが大事らしいです。
・朝食をたまには階段に座って食べてみる
・いつもと違う道で帰ってみる
日常の中でできることはたくさんあると思うので、
我が家でも意識して取り入れていきたいと思います。
意識しないとすぐ忘れちゃう
まとめ
幼児期の特徴のひとつは知的好奇心が旺盛なことです。
車の名前を一瞬で覚える、一度見たものをよく覚えているなど、
ウチの子天才すぎひんか?
とうっかり思うようなことでも、幼児にとったらごく普通のことで、
おそらく私も、このブログを読んで下さっている方も、みんな幼児期はそうだったはずです。
我が息子も電車や乗り物の名前、
電車のアナウンスや駅順を勝手に覚えたりしますが、
これは全然特別な事ではなく、全ての幼児が持っている能力で、
興味があるかないかの違いに過ぎないのだと思います。
問題は、この欲求をしっかり充足させることによって、
学ぶこと(遊ぶこと)は、おもしろい!楽しい!
という感情の基礎をつくることができるかどうかが重要なのだと思いました。
最近よく思うのですが、「子供に何をさせるか」を考えるよりも
いかに子供の邪魔をしないか(サポートできるか)
のほうが大切なんじゃないかと思うような気がしてます。
というわけで今後とも、推し(息子)の観察を続けていきます
【参考文献】
・知的好奇心尺度の作成-拡散的好奇心と特殊的好奇心
・拡散的好奇心と特殊的好奇心を用いた効率的学習方法に関する研究
・教師による幼児の好奇心の関連要因
・個人特性としての好奇心の領域とタイプについて ・知的好奇心と対人的好奇心
・好奇心や探究心を育む環境構成と援助の工夫~砂や土とかかわって遊ぶ楽しさを通して~
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