乳幼児のYouTubeに知育アプリ・・・
「スマホ育児の弊害」から親の世帯年収まで徹底議論(一人で)
みなさんごきげんよう
現代社会を生きる皆様は、今日もブルーライトで角膜痛みまくってますか?
私はもうバキバキです。(深刻)
今回は現代では、もはや全ての親が当てはまる可能性があるだけに
とてもデリケートな話題になりつつあるスマホ育児について。
いや、私はYouTubeもアプリも見せてないし子供にスマホ触らせてないから関係ない
と、安心してるそこのあなた・・・
本当にそうでしょうか。
なぜなら、もはや今の時代
「スマホ育児」の定義は動画を見せたりアプリを触らせる事ではないからだ。
数々の著書を出版されている有名な精神科医・岡田尊司先生や
東京大学の調査結果を元に、このデリケートな話題に突っ込んでいきたい。
なぜなら、まさに
うちは大丈夫!!
と常々思っていた私も
無自覚のうちにバリバリ(古)スマホ育児をしてしまっていた張本人だったからだ。
こんな事が分かります↓
●スマホ育児は子供の発達の歪みを引き起こす
●海外のスマホ育児事情
●お金持ちほどスマホ育児をしていない
●「知育アプリ」で引き起こされる弊害
●精神科医が勧めるスマホネグレクト対策
多分内容的には知育アプリ開発会社とそのユーザーを全員敵に回すことになる(恐怖)
ですがあえて!!!
自戒を込めて投稿します!!
ほぼ全ての親に当てはまる「スマホネグレクト」とは
まず本題に入る前にさいとう家のスマホ育児状況をおさらい
※飛ばしてもいいけどできれば読んで欲しいやつ。
息子2歳7か月
●自分たちで撮った写真や動画を見て「この前こんなことしたね」と振り返る以外にスマホ画面を見せることはなく、また5分以上見せる事はない
●まれにYouTubeを見せることもあるが(セルフ散髪する時とか)
必ずテレビに繋いで見せる事にしている(スマホはNG)
↑これだけ見たら、一見スマホ育児をしているとは言えませんよね。
私もそう思って安心しきりまくりあげておりました。(日本語)
例えば・・・
子供に動画を見せて大人しくさせたり、
アプリで遊ばせて時間を稼いだりという光景が思い浮かぶのでは。
が、どうやらそれだけではないらしい。
精神科医の岡田尊司先生曰く、
だそうです。(白目)
「スマホネグレクト」
こうして名称がつくとなんだかより問題意識が強まる気がする
だけど、それほど「子供の横で親がスマホにのめり込む」という状況は深刻なんだそう。
※この「親」には母父両方含まれます。
スマホ育児反対!!
・・・そう言うと、世間から「どれだけ親を追い詰める気だ」という怒りの声が上がるのも理解している。
というかその気持ちめっちゃ分かる。
私も筋金入りのスマホジャンキーなので。患者側なので。
実際スマホは生活にかかせない。
子育て情報を得るだけでなく、
カメラ、マップ、電卓、スケジュール、家計簿、天気予報……
ほぼ全てのことを担っているので、完全に触らないというのは無理に等しい。
スマホ見る時間の多さだけはJK並み(32歳)
また、韓国の梨花女子大社会福祉学科のチョン・イクチュン教授とキム・スジョン研究員も論文で
「幼児の前でスマートフォンを頻繁に使う姿を見せないよう努めることが必要だ」
と指摘しています。
スマホ育児は子供の発達の歪みを引き起こす
それはずばり、アタッチメント(愛着)障害です。
例えば・・・子どもがアタッチメント行動として、母親に話しかける。
しかし母親はスマホに夢中。
んー。ちょっと待って
それを相手してもらえないと、さらに
もー!!ママ!!聞いてよ!
とさらに声を荒げ、アタッチメントが得られないことに「抵抗」します。
しかし・・・
ちょっと待ってってば
それでも対応してもらえないと、子どもは母親のアタッチメントに「絶望」します。
そして、最終的に、あきらめてアタッチメントから「離脱」します。
離脱の状態に入ると、子どもはアタッチメント行動をそれ以上求めません。
ただ、次にアタッチメント行動を満たしてくれる時を、受動的にジッと待つようになります。
「抵抗」の状態の時に、すぐにスマホを置いて子供と向き合えば
その時点ではまだネグレクトは成立していません。
親に自覚がない事が一番の問題
スマホ自体生活に溶け込みすぎて、罪悪感も薄れてしまっている。それが一番危険だという。
一応子供のそばにいる、
・・・
一応子供の問いかけに返事はしている
へー。すごいすごい(棒)
というこの「一応」が危機感を鈍らせる。
この一応が毎日続けば、スマホネグレクトが成立してしまう。
スマホネグレクトの提唱者・岡田尊司先生によると
お母さんは、子どもの隣に座っていること、何らかの応答(らしきもの)をしていることで、何となく形になってしまっているのです。
だから、罪悪感がないどころか、問題意識さえもないでしょう。
また、子どもにスマホを持たせて、静かにさせるのも、子どもが静かに集中しているので、お母さんは、問題意識を持ちません。
この「自覚の無さ」が、最も大きな問題です。引用:精神科医・岡田尊司先生
ここでは「お母さんは」という書き方をしてるからといって安心してスマホゲームしてるんじゃないぞお父さんズ。
養育者である限り君たちも一緒だからな。
そしてさらに数年後、こんな思わぬ悩みを引き起こす事も。
思春期になって、「最近子供が全然会話してくれない」なんて悩み始めても遅いという事です。
先に子供をないがしろにしていたのは自分なのですから。(ズバッ)
私も先日、「息子のイヤイヤ期への対応をネットでググりながら、目の前にいる息子を放置する」という最大の矛盾を犯したところです・・・
こうして文字に起こすと「おかしな状況」というのが分かるのに
いざその時になると自分が矛盾を犯していることに気付けないんすよ・・・(猛烈に反省)
ただしこれは、スマホに限った話ではないと思っている。
たとえば親がのめり込むものが漫画であれゲームであれ編み物であれ、
「子供の問いかけに向き合わない」
という事が問題なのだ。
だからアタッチメント障害はスマホ世代だから起こりうる事では決してなく
どの時代にもあったこと。
ただスマホは依存性が極めて高いので、スマホがなかった時代よりも
アタッチメント障害を招きやすいという危険はあると思う。
海外のスマホ育児事情
【アメリカ】
平均年齢3.04歳の子供がいる170世帯を対象に行った調査では
48.0%の親がスマホ依存により一日に3 回以上の親子間コミュニケーション不足に陥っており
子どもの抑うつや社会的引きこもりといった
内在化問題行動や、攻撃、癇癪、多動性といった外在化問題行動への関連が見出された
調査元:McDaniel & Radesky
【韓国】
スマホ依存の可能性がある3~5歳の子供9人を分析したところ
感情表現の幼さ、意思疎通が困難、攻撃的傾向が見られた。
スマホに初めて接した時期が24か月未満の子供には、攻撃性の強さや
他者の情緒に共感するという能力が劣ったなどの研究結果もある。
調査元:育児政策研究所(韓国)
【親の世帯年収と乳幼児期のスマホ育児率】驚きの調査結果
東京大学が0歳~6歳までの子どもがいる家庭およそ1万1千人に対して行った
「親が子にスマホを触らせているかどうか」の調査によると
400万~600万未満の世帯が一番多く66%、
一番低いのは1000万以上の家庭で48%
年収 1000 万以上の世帯の乳幼児はスマートフォンに触れている率が有意に低い。
また、「どの情報機器にも触らせていない」の回答比率と年収も有意な関連があり、
年収が高いほど「触らせていない」という傾向が見られる引用:東京大学大学院情報学環
収入の高い家庭ほどスマホ育児をしていない
また「何のコンテンツを見せているか」の調査では
全ての年齢層においてYouTubeが圧倒時に多かった!
次いでゲーム、知育アプリと続く。
ちなみに「使用している」と答えた保護者の半数以上が
「すぐにスマホを使いたがる、スマホを取り上げると機嫌が悪くなる」
などの禁断症状が子供に出ている事を認識している
では、スマホを使った知育アプリはどうなのか?
これについても調べてみました。
まずこれを調べるにあたり、「知育アプリ開発・製作・売る側」の意見や効果は参考にしていません。
なぜなら、彼らはそれが商売であり、利益を得るという分かりやすいメリットがあるので
「賢くなる」「学習効果がある」「IQが上がる」
など良い事しか言わないからです。(全然信用できない)
私が情報を精査する基準として、
「それを売る(言う)事で直接的・間接的にメリットを得る人」から発信される情報は鵜呑みにしないようにしている
それを踏まえたうえで調べてみたところ、
知育アプリが「他の実体験・遊び以上に子供の発達や脳を促進する」
という研究結果は特に見つからなかった。
知育アプリで引き起こされる弊害
でも、うちの子はまだ幼児なのにスマホアプリで絵を描いたり、YouTubeで動画を選んだりすることができるの!!
スマホは子供の発達に良い!
こんな声を聞いたことがないだろうか。
日本アタッチメント協会理事長廣島大三氏によると、
赤ちゃんがスマホを何となくいじることが出来るのは、赤ちゃんがスゴイのではなく、タッチパネルの操作が、「あまりにも簡単」なだけです。
子供が軽く触っただけでもタッチパネルというものは反応するので
親はそれを見て、スゴイ!と思うかもしれないが、
それらが起こっているのは、スマホの中の世界だけ。
物理的に起こっていることではない。(重要)
対してリアル世界のスタンプ遊びやお絵かきは、
アプリよりももっと高度なスキルを必要とする。
クレヨンや絵の具で紙に絵を描こうと思うと、線の一本一本、色の付き方などすべてが違う。
絵の具の付け方、水の量、押す力加減、手の運び、クレヨンや筆の太さ・・・
そうしたものが、すべて影響して、1つのお絵かきが成立するので、
このプロセスこそが、子どもに多くのスキルを身に付けさせ、たくさんの発見を促すのだという。
分かるで。
私も昔油絵教室に通ってたけど、アプリで色付けするほうが100倍ラクで速かった。
でも油絵ならではの色の重ね方、選び方、技法、失敗した時のリカバリー力は、考える力を磨く。
また、こうしたスマホアプリやゲームの「あまりにも簡単」さは
「認知の歪み」を引き起こす。
認知の歪みと言えばこれ。
子どもの脳は、大人と違ってアプリのような仮想空間で起こる事と、実社会の物理空間で起こることを区別することは出来ません。
具体的に言えば、ゲーム世界で、リプレイを繰り返し何度も生き返り、やり直せる経験は、実際の物理世界では通用しません。
その区別がつかないということです。引用:日本アタッチメント協会理事長廣島大三
結局は「知育」という耳障りの良い言葉を上手く利用した、優秀な企業の、優秀な企業戦士達の戦略にハマっているに過ぎないのではないか?
そもそもSNSやアプリやゲームは、
いかにユーザーを依存させるか、中毒状態にさせるかを狙って作られている。
特に、大人よりも子供は中毒化しやすいので、たとえそれが有名な教材・企業であろうとも
提供している側の謳い文句を鵜呑みにするべきではない。
テクノロジーの怖さを一番良く知っているスティーブジョブズやビルゲイツは、自身の子どもには14歳になるまで一切スマホを触らせなかったことで有名です。
急に裏切られた感すごい
もちろん知育アプリにメリットもあると思います。
ただ企業側が主張するような「学習効果」や「知育効果」が本当にあったとして、
それはスマホ以外の実体験では得られないものなのだろうか?
それを私たち親は今一度冷静に考えてみる必要があるのではないか。
そしてスマホを通してそれらのメリットを得る為に、別のデメリットを生んでいる事も念頭に置いておかなくてはいけない。
精神科医が勧めるスマホ育児対策
とはいえ・・・とはいえよ。
こんなにも日常にめりめりめり込んできているスマホ。
今更一切使わないというのは無理よ。
そこで精神科医岡田尊司先生は二つの事を提案している。
決意:私も子供の前で不要不急のスマホ弄りはやめることにする
「スマホ育児は、子供の発達に良くない行為だ!」ということを
「知っていて行う」のと、「知らずにやってしまう」のには、大きな違いがある。
その理由として、「好ましくない行為」と知っていれば、その行為を最小限にしようと脳が反応するらしいのだ(その行為を減らそうとする)。
知らなければ、その行為は際限なく続く(そこに罪悪感は生まれない)。
この差は、とてつもなく大きいのです。
ちなみに・・・さいとう家の外出時の「Noスマホ」対策
2歳7か月。
イヤイヤ期絶好調の息子も、なかなか大変です。
しかも基本電車移動なので、そらもう周囲に気使いまくりよ・・・(脱力)
でもスマホは一切見せてなくて、
スマホ以外のもので気を逸らせるよう外出時には色々準備していますので
少しでも誰かの参考になれば!!
さいとう家の外出対策
●大量のシール。息子の好きな電車や食べ物関係のシール。百均で新しいのが出るたび常にストック。ここぞという時出す。(飲食店の待ち時間に出す率高い)
●のりもの雑誌。これはめちゃくちゃ助かってる。絵本より情報量もページも多いのでかなり長く見ている。外出時、ここぞという時出す。
●その辺の駅で配られる電車の写真が載ったチラシ。
これもめっちゃ助かってる。無料で駅に置いてあるチラシを常にチェック。電車の写真が載ってたらとりあえず頂く。そしてここぞいうときに出す。
●おやつ。果物常備。が、食べ終わったり量が足りなかったら大体また騒ぎ出すので諸刃の剣。ここぞという(以下省略)
チラシを漁っている挙動不審の女が駅にいたら、それは私です。
スマホ育児についての一人討論会(メンバー募集中)
今回の記事の結論として
でもそんなこと可能なのか?
仲間外れにされないか?(ざわ・・・ざわ・・・)
ちなみに、内閣府の「令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると
自分専用のスマートフォンを使用している小学生は小学生全体の40.1%らしいです。
息子の時代絶対もっとおるでコレ(泣)
しかも年々増加傾向にある上にキッズ携帯を上回っているという。
今回私がこの記事を書いたのは
スマホ育児中の方々へ説教したいだとか、
スマホ育児辞めろと追い詰めたいだとか
そういう意図は一切なく!!(なぜなら特大ブーメラン!)
これについて私の中でまだ答えが出ていない今後の課題(悩みの種)でもあり、
一緒に考えて(できれば意見を)頂きたいと思ったからです。
これってどうなんだ、こうしたらいいのではないか
そんな意見があればブログでもインスタでもどしどし募集中。
スマホを使うのは甘え
昔はスマホなんてなかったのに、今の人は甘えてる
そう言うのは簡単です。
でも昔と違って、今は横の繋がりが希薄なのも事実。
核家族当たり前。隣人の顔すら知らない。
恋人だって結婚相手だってママ友だってSNSで見つける時代。
育児のことに悩んだら、あるいは子どもの体調が悪くなった時、
私たちがまず頼るのは、同居している家族や、子育て経験のある近所の人
・・・ではなく、ネット。
子どもの為の遊び場も、情報も、子連れで行ける外食も、ググって探す。
そうやって私たちはこの時代の孤独な子育てをサバイブしているのではないか
と、考えてしまった。
「他者と繋がりたい・分かり合いたい」という気持ちはいつの時代でも同じなはず。
スマホに頼らざるを得ない、特に乳幼児を育てている孤独な育児中に、気軽に他者と繋がれて、
「同じ状況で頑張っている人がいる」
と確認できるツールは母親にとって一種のライフラインでもある。
私も息子の夜泣きがあった時期、同じく夜泣き対応する友人からくる夜中3時のラインに励まされた事があったよ・・・
まとめ
何度も言いますが【スマホは悪か善か】私の中で答えは出ていません。
でもとりあえず、私自身がスマホ依存なのは事実なので(もはや10年くらい前から)
極力息子の前で触らない
息子に呼ばれたらすぐに置いて向き合う(ちょっと待ってはなし)
をやっていこうと思います。
そして小学生・中学生以降のスマホを与えるか否かの問題は・・・
保留だぜ!!(とりあえず)
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