唯一人間にだけ許された造形……
子どもの「お絵描き」を深堀する
どうも!!さいとうです。
全然ブログ更新しないよね!分かる!私が一番思ってる!
ブログ書くのってめっちゃ時間かかるんよ!(言い訳)
確定申告とかさ!!あったから!しかもまだ終わってないっていう地獄★
多分納税したくないんだと思う!
納税したくないぞ~~~!!
(心からの叫び)
でもまぁ国家権力には屈するタイプだからちゃんとするよ!
時間かかるのは私の文章が長いだけなんだけどね!
いつも読んでくれてるあなたマジ好き!!
(ハートと見せかけて丸)
今回のテーマは……
【お絵描き】
みなさんのお子さんはお絵描き好きですか?
私はずっと絵を描いて育った女児だったので
子どもはみんなお絵描きが好きって思ってた時期がありました。ええ。
そうでもないな。
……と、今は学びました。子供も色々!
実は息子(4)は毎日何時間もお絵描きして画伯っぷりをアピールしているんですが(別にしてない)
つい数か月前まではお絵描きが大嫌いだった。
でもとあることがきっかけでお絵描き大好きウォトコになりまして
今回は
●なぜ大嫌いなお絵描きに爆ハマりしたのか
そして
●子どものお絵描きに対する親の向き合い方
なんかを学んだので
皆さまにシェアできたらなと。
お絵描き好きな子の親御さんも、嫌いな子の親御さんも
読んでもらえる嬉しいです。
そもそも「お絵描き」とは何なのか
お絵描きとは「造形」の一種です。
音楽・工作・文章……などなど造形には色んな手段がありますが
その中のひとつが絵です。
造形には2種類ある
それが発散と伝達
発散…たとえばつまらない授業や電話中に手元のメモ用紙に意味のない落書きをする。これは退屈を絵にして発散している
伝達…そしてその己の中の退屈を、音楽・文章・絵などあらゆる手段で他人に伝えようとする、これが伝達
子どものお絵描きのポイント
子どもが感じたこと・表現したこと
それを大人が的確に読み取り
感動を伝える事で、さらに子どもは次の表現へと移る……
この好循環が創造性を育むのだけど、様々な造形物の中でも
子どもの絵を読み解くことが実は一番難しいと言われています。
心の造形は人間にしか与えられていないんですよね。
他の生き物は巣を作ったり生きる為の造形はするけれど、
心を表現するための造形は人間特有のもの!
い~い~な~い~い~な~!!
に~んげんってい~い~な~!!
(唐突に歌い出す)
以下からは我が息子を被験者とした幼児のお絵描きに対する記録です。(n=1)
「描く」こと自体を嫌いにさせてしまった
床に広げた模造紙に、絵の具でぐちゃぐちゃ~~と描くことは好きでした。
が、私のせいで「描く」こと自体が嫌いになったのは、2歳前の時。
ベビー公文に通ってたんですが、そこで先生から
クレヨンはこう持たせて下さい
と正しい持ち方を指導されました。
それまではこんな感じで持ってた。
↓
でもね……あの時の自分にマジで言いたい。
そんなことどうでもええ。
正しい持ち方とかマジでどうでも良かった。
そんなことより好奇心の赴くままに描く楽しみを見出してあげたかった。
1歳9か月の幼児に正しい持ち方なんて教えようとするな私。
成長したらみんな自然と普通の持ち方になるし、
何ならクレヨンとかもいらないから、
指の腹に絵の具擦りつけて描いたらええんじゃ←
……つってね。
そうじゃないよ、こう持つんだよ
とまぁ、こんなことを小姑のようにネチネチ言ってたものだから、
息子も書く事自体明確に嫌がりはじめ……
強制されると嫌になる
という彼の性格もまだ把握してなかった頃なので、
「子どもは小さいうちに教え込めばみんなその通りにできるようになる」(キラキラ)
とか本気で思ってた私、浅はかでマジ可愛いな?
こうして彼は鉛筆を持つことすら嫌がるようになるのでした。
一時的に好きになったお絵描き
その後、
まぁ嫌ならしなくていいや。
と、元来めんどくさがりの私は開き直り、インスタで知育垢を名乗りながらも
ワークやお絵描きなど、ペンを持つことを一切強制しなかった。(公文はとっくに辞めた)
そして3歳くらいの時に読んだこの本。
イギリスが教えてくれた 小さなサプライズが子どもの才能とやる気を引き出す 「ひとつのケーキ」と「アート思考」 [ 池澤 摩耶 ] (rakuten.co.jp)
に影響をされ、
もしかすると色んなお絵描き道具を揃えれば息子も興味が出てくるのでは……?
さすがにもうあの忌まわしい「鉛筆の持ち方ネチネチ言われた記憶」も薄れているだろう……。
そう思ってインスタで人気のこちらを購入!
さすがテンペラクレヨン。発色が良すぎるのと、
色んな色が揃っててマジ映えるテンペラクレヨン。
息子もテンション上がって、自分から
お絵描きしたい
ということが増えました。
ありがとうテンペラクレヨン!!
が、デメリットも。
ペン先が太いから細かい絵が描きにくい。
これには息子よりも私がイライラした。
全然自分の意図してない場所に色がつくので鉛筆みたいにカッターで鋭く削ってやろうかとさえ思った。
こいつはもうダメだ……。デカい絵を描く専門だ
でも発色は神だし、するする描けるのでむしろ息子がもう少し低年齢のうちに導入すれば良かったと後悔。
そして次に定番「サクラクレパス」を購入。
テンペラクレヨンよりは描きやすいものの息子はそこまでハマらず。
短いお絵描きブームは去っていった。
「ママが描いて」という地獄
もうひとつ問題があった。
それは息子が異常に「失敗を嫌がる」ということ。
お絵描きに失敗はつきものである。
しかし息子はそれを何より苦痛とし、
「できない」ことにイライラして発狂。
少しでも思った線が描けないと発狂。
最終的に行きついた先は、
「ママが描いて」
(ぼくチンの言う通りにママが描いて)
地獄の門が開いた瞬間である。
こうして、息子が指示する通りに私が代わりに絵を描く日々。(なにこれ)
が、所詮他人同士なので息子の頭の中のイメージと、
実際私が描くものに乖離が生まれ、それがまた息子を発狂させた。
そうじゃない!!こう書いて!!
描いてるやん!分からんってもう自分で描きや!
失敗するからヤダ!!
とまぁ毎回こんな感じ。
私も嫌気がさして、
正直もうお絵描きなんかせんでいいからこの拷問から解放してくれと思ってた。
初めて自分で描いた車の絵
そんな時、期間限定イベントで子どものアート体験ができると情報を得た私は
仲良しのお友達を誘って参加。
その時一緒に参加したお友達は息子と同い年の女の子Sちゃんなのだが
Sちゃんは絵画コンクールで入賞するほどの実力の持ち主。
スタッフの方が
好きなところに描いていいよ~
と言ったので、早速描きはじめるSちゃん。
の、隣でどうしたらいいか分からない様子の息子を見ながら
(描かないだろうな……)
と思いつつ静観していた。
すると……
描いた……!
息子が描いた……!!
クララが立ったくらいの衝撃
お友達効果すごい。
完全に触発されとるやん……。
いや~まじでびっくりした。絶対描かないと思ったね。
その日以来、「自分でも描ける」と自信がついたのか、
彼の画伯としての活動が始まっていく。
「楽しいお絵描きタイム」とは程遠かった
それでもスムーズにはいかなかった。
相変わらず失敗することは嫌いなので、「楽しいお絵描きタイム」とはならない。
「本物の車の写真を見ながら模写をする」
というのが彼のお絵描きスタイルなのだが
ちょっと失敗するたびにイライラし、八つ当たりしてくる。
ちょっとでも間違えるとその紙には描かないし、
こちらがいくら「全然変じゃないよ」と言っても
もう嫌! 息子くん下手やもん! もう描きたくない!
じゃあ描かなければいいのに……(なぜか描き続ける)
ちょっともう勘弁してもらっていいですか
まぁでもこの気持ちは正直分かる。
私も油絵習ってる時、上手く描けなくて……
最終的に泣きながらキャンバス破り捨てたもん。(当時29)
今思ったらなんか超画家っぽくない?
どう見てもアートに苦悩する大物画家の行動じゃん……(ただの趣味レベル)
クレヨンを辞めたら解決した
解決策は意外なところにあった。
クレヨンでは息子の表現したいタイヤのホイールや
ライトなどの細かいディティールが描きにくいと悟ったので
鉛筆で描くことを提案してみた。
これが大当たり!!
私はそれまで
子ども=カラフルな画材が好き
と思い込んでいたのだけど、思えば初期から息子は「色」に対するこだわりは皆無だった。
彼はとにかく「写真のように正確に描けるかどうか」その一点にこだわりを持っている。
「正しく描けるかどうか」を何より重視するタイプの息子に
そもそも色とりどりのクレヨンは必要なかったのだ。
ちなみにおすすめはやっぱりコレ!↓
知らない人はいないと思うが「くもんのさんかく鉛筆」
持ちやすくて、筆圧が弱い幼児でも濃く描ける優れもの。
4歳になったので6B→4Bに変えたけど、
2歳~なら6Bがおすすめです。
このセットは必要なもの全部入ってるから、
デビューするならこれ一択
「失敗嫌い」も鉛筆で解決
鉛筆の何よりの利点はそう、
消せる
ということ。
ペンやクレヨンで描くと、失敗した場合一からやり直しだが、
鉛筆の場合何度も書き直せる。
もともと失敗することが嫌いで少しでも失敗すると発狂する息子に
修正がきかないクレヨンはストレスだったと判明
「消せるから失敗しても大丈夫」ということを教え込んだ結果、
失敗しても落ち着いて対処できるようになってきた。
その他にも
「失敗はいいこと」「みんな失敗して上手くなる」
ということもめっちゃ根気強く教えていった(マジ大変だった…)
息子のお絵描きに変化
それ以来、
↓
幼稚園から帰ってきて絵描き
↓
夜寝る前にも絵を描く
駆け出しの画家みたいなタイムスケジュールをこなすようになった息子。
らくがきちょうは一瞬でなくなる。
消費量半端ない。
鉛筆お絵描きにハマりはじめて約1ヵ月ほど経った頃、
「写真に忠実に描く」という息子の絵に変化が現れた。
「写真に忠実に描きつつ、想像したオリジナルの要素を足していく」
ということをし始めた。
(消防車の絵に、車内灯や月、マスクをした運転手、薬(←?)を書き足している)
こちらは写真で見た車の絵に、「太陽の塔」を書き足し↓
正直他の子達が想像力を働かせ、オリジナルの絵を描いている姿を見ると
「うちの子は模写ばかりしていて創造性は育っているのか……」
と頭をよぎったこともあった。
だけど
子どもによって創造の仕方?(順番?)が違うのだと改めて感じました。
最初から空想の世界や空想の生き物をカラフルに表現する子もいれば、
息子のようなタイプもいるので、とにかく大人が指示を出さず
「子どもとはこういうものだ」という固定概念も捨てて
子どものやりたいように描かせるのが一番!
お絵描きの副産物として文字や数字を練習するように
ひたすら車の模写ばかりしているのだが、車にはナンバープレートがあるし、
車種によっては車体に文字や英語が書かれたトラックなんかもある。
忠実に描きたい息子はそれらも忠実に書こうと、
勝手に文字を練習し始めた。
↓これは怪文書と思いきや私に宛てたお手紙(宝物)
↓最近お気に入りなのは「ISUZU」のトラック
↓よく乗るGoタクシー
まぁ書き順めちゃくちゃだけどそれは追々。
これは正直ラッキーだった。
なぜなら私は「人に何かを教える」という行為がめちゃくちゃ苦手で
できればやりたくないからだ。
買ったものの使われず埃をかぶっている公文のひらがな積み木は
無駄だったし、(メルカリに流したい)(めんどくさい)
子どもによってどのタイミングで、どういうきっかけで文字に興味を持つかはそれぞれだなと。
好きこそものの上手なれ
昔の人上手いこと言うジャン??
最後に「大人の過ち」について
冒頭でも触れましたが、幼児の絵を見る時に一番大事なポイントは
たとえば
花火を見た絵を書こう!
という題材を子どもに与える。
ここであなたはどんな絵を想像しますか?
多分大抵の人は「夜空いっぱいに広がる花火」を
思い浮かべると思いますが、それはあくまで大人の「主題」
子どもによって主題は変わる
「花火が散ったあとの真っ暗な夜空」が主題の子もいれば
「花火を見ているお友達の顔」が主題の子もいる
油絵画家で有名な、岩見健二氏曰く……
「大人はその主題を瞬時に読み取り、
それに適したコメントを出す必要がある」
プレッシャーやばいんすけど
間違っても
みんなみたいに大きな花火を書こうね
なんていう野暮なことはNGです。
その子はきっと次の作品を生むことをやめてしまうでしょう……。
まとめ
はい、今回はそんな感じ~~~~!!
お絵描きを始めて良かったことは集中力が鍛えられそうってところですかね。
あとやはり息子自身が自分でハマったことなので、
ブチキレつつも一生懸命やってるし、
上手く描けた時には
ママ見て~!
って
私がお風呂入ってる時でもドア開けてみせてくる。(シズカちゃんもびっくり)
見せてくるだけじゃなくてその場で説明も始める。
(震えながら聞く私)
でも幼稚園では絵は描きたくないらしくて、
理由を聞いたところ、他の子に
何描いてるの?
って聞かれたくないんだとか。
気難しい芸術家か
そんなプライドがエベレスト級の息子です。心配です。
p.s.早く息子の絵でデザインしたTシャツとバッグ作りたい。
追記:お絵描きハマって1年が経ちました
追記です。
このブログを書いてから1年経ちました。
5歳になった息子。お絵描き熱はというと……
健在です!!
使う画材もほぼ変わってなくて、
えんぴつ中心ですね。
たまに色鉛筆やクレヨンも使うことが増えてきましたが
必要に応じてアクセントにって感じ
相変わらずモノトーン中心な感じで。
(太陽の塔と電車)
字もだいぶ書けるようになりました。
絵本の模写をしたり……
(もじもじこぶくん ぶん:小野寺悦子 え:きくちちき)
漢字を書くことに興味も出ました
(目についた漢字をとにかく書く)(読めてはない)
自分で絵本もつくります
(解読不能な絵本)
相変わらず暇さえあれば隙を見つけてお絵描きしているので
いよいよ収納場所に困っております。
ただね。
幼稚園で強制的に描かされる絵はめっちゃ嫌いらしい。
あくまで好きなものを描くのが好きなだけであって、
お絵描きならなんでも良いというわけではないようす。
最近は「運動会の絵を描きましょう」って言われてブチ切れながら愚痴ってた
なかなか気難しい息子です……。(fin)
【参考】
子供の絵をどう見るかHow to understand children’s paintings(岩見健二)
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