微妙に間違っていた!大事なのは親の〇〇

あの有名な実験は間違いだった!
残酷な真実と取るか、希望ととるかはアナタ次第

 

あけましておめでとうございます~~!!

いよいよ2025年ですね!(なにが)

さいとう
さいとう

車が空を走るのはまだカナ?

ということで今年もひとつよろしくお願いします。

 

はい、新年の挨拶も早々に、
みなさん、ご存じでしょうか?

 

「マシュマロテスト」

 

さいとう
さいとう

ちなみに私、BBQのときマシュマロをすごく上手に焼ける女です

子どもの自制心と将来の成功の関連性を測る
有名な実験なのですが、

この実験では、実験時に4歳だった子を
大人になるまで追跡調査していて

 

「幼児の時点で自制心のある子は
将来社会的成功を収める割合が大きい」

 

 

「逆に幼児の時点で自制心のなかった子は
大人になっても自制心が低く、成功しない」

 

と結論付けられたのですが、

実はこれ、微妙に間違っていたことが判明。

 

マシュマロテストもっと詳しく

では、マシュマロテストについてもっと詳しく説明しますね。

 

心理学者のウォルター・ミシェルらにより幼児期の子供たち600名以上に行われた
子どもの自制心を測る実験です。

実験内容

子ども達の目の前にマシュマロをひとつ載せたお皿を置き、

 

私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、
マシュマロをもうひとつあげる
私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ

と伝えて退出します。

結果、最後まで食べるのを我慢できた子どもは、全体の1/3ほどだったとのこと。

 

さいとう
さいとう

ちなみにこれ、机と椅子のみの気を紛らわすものが
何もない部屋で実験は行われました

 

我慢できた子とできなかった子の違い

子ども達の様子は隠しカメラでモニタリングされていました。

子ども達は目の前のマシュマロに対して顔を背けたり、少し触ってみたりと
色んな方法で我慢をしていて、
すぐに食べ始める子は少なかった。

 

【最終的に我慢できた子】
目を背けたり、後ろを向いたり、マシュマロを見ようとしない傾向が強かった
【最終的に我慢できなかった子】
マシュマロを見つめたり、触ったりする子どもは結局食べてしまう率が高かった。

我慢の仕方にもこのような違いがあったそうです!

「注意制御」の観点からも、

目の前の誘惑に集中するのではなく、
ほかのことに注意を向ける

そうすることで能動的に衝動を管理できるとあるので
この結果はかなり納得~~~~!

 

そして我慢できた子は30年だか40年だかの追跡調査により、

我慢できなかった子に比べて

・収入
・社会的地位
・健康
において高い(良好)なことが分かりました。

 

この結果、

「我慢できる子は将来成功できる」

と結論付けられたそうです。

 

 

我慢できた子は実は〇〇だった!

では、一体この実験のなにが間違っていたのか?

 

2018年、

この結果に疑問を持つ
ニューヨーク大学のテイラー・ワッツ、カリフォルニア大学アーバイン校のグレッグ・ダンカンとホアナン・カーンによって
なんと当初の実験人数より300人も多い、
900人の子どもで実験のやり直しがされました。

 

さいとう
さいとう

何がなんでも異を唱えようとするじゃん

 

この新たな実験では、被験児の家庭環境まで
考慮されたのが大きかったようで

・マシュマロを我慢できた子は、裕福できちんと教育を受けている子が多く、
・我慢できなかった子は貧しい家の子が多かった

との結果が出ました。身も蓋もないのだが。

 

結局金持ちは有利ということですね?

ハイ解散。

さいとう
さいとう

と、結論付けるのはまだ早い

「教育」が全て

これは単純な親の収入の話ではなく、教育が行き届いているかどうかの話です。

自制心が将来の成功度と比例しているのは
新たな実験でも変わりありません。

 

大事なのは、

約束を守った結果、
期待していた結果が得られたかどうかの経験値の差

 

親が嘘ついたり、約束を守らなかったりすると、
子どもは短絡的で我慢のできない子になるということです。

 

さいとう
さいとう

つまり教育リテラシーの差!

結局は教育。

ということになる!

さいとう
さいとう

子どもとの約束はちゃんと守るべし

日本で行われた実験

これに似た実験は日本でも行われています。

京都大学の齊藤智教授らが行った研究。

さいとう
さいとう

なんて信頼できる苗字

齊藤教授らによると、「待つ」ことができるかどうかは
個人の問題だけではなく、
国ごとの文化によっても左右される

とのことでした。

 

例えば日本だと、幼稚園児でも全員揃って

「いただきます」

で食べ始めますね。

なので食べ物に関しては待てる子が多い。

 

一方でアメリカでは誕生日にゲストが持ってきてくれたプレゼントの開封を
パーティーの後まで待ったり、

 

何日も前からクリスマスツリーの下に用意されたプレゼントを
楽しみに待ったりする経験が多い(らしい)

ので、食べ物を待つ割合よりも、ギフトを待つ割合のほうが多く、
また齊藤教授の実験でもその通りの結果がでたそう。

つまり、子どもの満足遅延(自制心)は
単に個人の認知能力の問題ではなく、
背景には文化的な違いがあるということ!

まとめ

自制心が育つのは4歳頃からと言われています。

もし機会があればお子さんで実験してみてね!(言い方)

 

ただこれ、イスと机だけの部屋を用意して
そこに一人にさせるという事の方がハードル高そう。

さいとう
さいとう

そんな取調室みたいな部屋ないよねみんな

 

結局は教育なんですね。
4歳時点でもう家庭教育によって差がついてることは
残酷な真実だなぁと思うんですけど、

逆に言うと教育さえ頑張れば……という希望にもなりますよね。

 

で、この自制心なんですけど、
最近の子育ての風潮では

「嫌なことはしなくていい」
みたいなところあるじゃないですか。

ちょっと意を唱えていいですか。
(急に不穏)

 

さいとう
さいとう

次回は「自制心」についてもっと掘り下げます

 

 

参考文献

・マシュマロテストの再検討:満足の早期遅延とその後の結果との関連を調査する概念的複製
・マシュマロ・テストは間違っていた?自制心が将来にもたらす影響や最新の研究における解釈について解説
・Wikipedia

この記事を書いた人
さいとう

★インスタフォロワー4万人御礼★
数多の育児書や論文から立証された心理学や
研究結果を子育てに役立て、発信していきます。
有料記事の売り上げの一部で児童養護施設へ絵本を贈ります。
【2024年2月予定】
4歳男の子*子育て中!

さいとうをフォローする
サブスク
さいとうをフォローする
明日なにして遊ぼかな

コメント

タイトルとURLをコピーしました